【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「次世代ナビのスタンダードをつくる」…NAVITIME ドライブサポーター

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【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「次世代ナビのスタンダードをつくる」…NAVITIME ドライブサポーター
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映画検索やグルメ検索など、“使う側の視点”に立ったサービスを追求

----:現状のNAVITIMEでも、ユニークで便利なカテゴリ検索機能が数多くあります。

篠原:先に挙げたガソリンスタンド検索や駐車場の満空情報もそうですし、「ぐるなび」や「食べログ」から情報をいただいている評価付きのグルメ検索もそうです。また、映画検索は「ぴあ」から情報提供いただいて、映画タイトルや出演者/監督、上映館からの検索が可能です。上映スケジュールもデータベースに入れています。病院検索でも診療科や受診時間/曜日から探すことができます。しかも駐車場を除くカテゴリ検索は、非会員でも利用が可能です。

----:これまでのナビにはなかった発想のコンテンツの活かし方ですね。

篠原:これまでのナビは、グルメにしても映画館にしてもジャンルから検索する方法が一般的でした。頭の中で、探したいもののジャンルを思い浮かべてそこから階層で入っていきます。私たちは「階層だけでない検索が必要だろう」という発想から、グルメ、病院、ガソリン、駐車場、映画、宿泊などのように、位置情報以外のコンテンツがあると便利なカテゴリについて、特別なメニューを用意して検索できるようにしています。

◆自社開発でスピード感のあるサービス提供

----:5月に『NAVITIMEガイドブック』(ソフトバンククリエイティブ刊、580円)を出されました。出版の経緯についてお聞かせください。

篠原:アプリの利用実態を調査すると、普段からNAVITIMEを使ってらっしゃる人でも知らないサービスがけっこうあるのです。ナビタイムの全ての機能を使われている方はそれほど多くはない。ヘビーユーザーだけではなくビギナーにも「実はこんな機能があります」というのをお伝えしたいと考えました。

また、ユーザーサポートに「NAVITIMEの取扱説明書があったら送って欲しい」という問い合わせがよくありまして、ゲームの攻略本や人気サイトのガイドブックみたいなものがあれば、このご要望に応えられるのでは、とかねがね思っていたのです。 ちょうどそこに出版社の方からご提案をいただき、ガイドブックの出版をしてみようということになりました。アプリを2週間無料で使えるクーポンがついていますので、ガイドブックを買った人はぜひ試していただきたいですね。

----:NAVITIMEはそのユーザー数やサービスの規模で、ケータイナビというジャンルで先頭に立つ企業ですが、近年ライバルが特に開発面で激しく追い上げています。NAVITIMEのライバルに対する競争力の源泉は何であると考えていますか。

篠原:コンテンツは一部他社から提供を受けているものもありますが、開発は基本的に自社でおこなっています。経路検索エンジンにしても、乗り換えにしてもひとつのエンジンで動かしていますし、サーバの運用からアプリの検証、DBとして必要な情報を収集する部隊もあります。これらのチームを自社で抱えていることで、同時並行でスピード感を持ってサービスをつくることができます。「NAVITIMEにしかできないスピード感」を意識して取り組んだ結果として、多くのユーザーから支持をいただけているという事実が、また社員のモチベーションとなって活力を与えています。

おかげさまでケータイ向けのナビサービスではNAVITIMEが先頭に立っているという自負はありますし、社員の士気はとても高まっています。「次世代ナビゲーションのスタンダードをつくっている」という気概をもって、新しいナビゲーションサービスを生み出していきたいですね。

《聞き手 三浦和也》

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《まとめ・構成 北島友和》

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