ジェイテクト、油圧拡張式トルクリミッタを開発

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ジェイテクト、油圧拡張式トルクリミッタを開発
ジェイテクト、油圧拡張式トルクリミッタを開発 全 1 枚 拡大写真

ジェイテクトは29日、鉄鋼圧延機の瞬間的な過大トルクから駆動系を保護するための、油圧拡張式トルクリミッタの開発が完了したと発表した。

鉄鋼用圧延機には、稼働率向上と保全工数削減が同時に求められるが、圧延材の多重噛み込みなどが発生すると瞬間的に過大トルクが発生し、駆動軸やその周辺機器の破損、稼働率低下と保全工数増大につながる。従来、この過大トルクが発生した場合、トルクを瞬時に開放する方法として、ピンのせん断破壊を利用したシャーピン方式が採用されていたが、定期的なシャーピン交換が必要なことと、交換に時間が掛かることが課題だった。
 
今回開発した製品は、穴部品の内径部に油圧拡張室を設け、油圧膨張させて軸部品に摩擦トルクを伝達する。過大トルク発生時には、この面が相対的に滑り、瞬時に油圧を開放して軸部品と穴部品を空回りさせて、トルクを開放する。
 
開発品は、他社同等構造品に比べて、作動面の表面仕様、潤滑の最適化によって作動精度向上と耐久性向上を実現したほか、軸受メーカーのノウハウを活かし、作動後の回転性能を向上した。
 
今後は、これらのメリットを生かし、製鉄所の圧延ラインを中心に拡販活動を行う。

《レスポンス編集部》

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