トヨタ、米国新車販売は34.6%減…6月実績
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トヨタブランドの乗用車系では、『カローラ』が前年同月比54.6%減の1万9935台と大きく後退。ベストセラーセダンの『カムリ』も、39%減の2万6394台と不振だ。しかし、5月下旬にモデルチェンジした『プリウス』は、6.1%増の1万2998台と新型投入の効果が現れた。
その半面、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は、前年同月比40.6%減の5243台と、5月の26.9%減よりもセールスダウン。そんな中、1月に発売した新型クロスオーバー『ヴェンザ』は4521台を販売。5月の4745台と同様、順調に推移している。
トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、『RAV4』が前年同月比0.6%増の1万0054台とプラスへ転じた。また、『ハイランダー』は3.8%減の6885台と、5月の27.6%減から回復。小型ピックアップトラックの『タコマ』も、4WDグレードに限れば、4.2%減の4663台と持ち直している。
レクサスブランドでは、新型を2月に発売した『RX』が7355台を販売し、前年同月比21.3%増と大躍進。しかし、『ES』は34.3%減の3918台、『IS』が23.1%減の3465台、『LS』が49.3%減の806台と、回復には程遠い状況だ。
米国トヨタの今年上半期(1 ‐ 6月)の新車販売台数は、前年同期比37.5%減の77万0449台。このうち4 ‐ 6月期は41万0777台で、1 ‐ 3月期比11.2%増と回復基調にある。5月下旬にリリースした新型プリウスが、今年後半の米国新車販売のカギを握るモデルとなりそうだ。
《森脇稔》