ルネサス、車載モータ用 高出力HブリッジドライバICを製品化

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ルネサス、車載モータ用 高出力HブリッジドライバICを製品化
ルネサス、車載モータ用 高出力HブリッジドライバICを製品化 全 1 枚 拡大写真

ルネサステクノロジは2日、パワーウインドウ、電動ドアなどの車載DCモータ駆動向けに、低損失と業界最小サイズを実現した高出力HブリッジドライバIC「R2J25953」を製品化したと発表した。7月30日からサンプル出荷を開始する。

HブリッジドライバICは、パワーMOSFET4素子とドライバICを1パッケージに集積した製品で、最大電流50Aの高出力品は国内初の製品化となる。
 
新製品は、低損失・小型化を実現した最新トレンチゲートパワーMOSFET採用などにより、最大電流50Aの高出力車載DCモータ駆動用HブリッジドライバICでは業界最小となる15.9×14.2mmを実現した。
 
また、従来のパワーMOSFET4素子とドライバICの合計5チップを実装した場合と比較し、30%以上実装面積を低減でき、制御ユニットの小型化が図れる。
 
また、最新トレンチゲートパワーMOSFET採用により、ハイサイド用MOSFETは16ミリオーム、ローサイド用MOSFETは11ミリオームの低オン抵抗を実現、導通損失低減が図れる。
 
加えて、スイッチング時の貫通電流防止、出力オフ時の回生駆動によりPMW(パルス幅変調)駆動時の損失でも大幅に低減しており、車載DCモータ制御ユニットの低損失化が図れる。
 
さらに、待機時の消費電流は、ドライバIC回路の設計最適化により30μAと低く、システムの低消費電力化に貢献する。
 
製品は、保護機能としてLVI、過電圧や、天絡、地絡、過熱保護回路などの各種保護機能を内蔵しており、異常検出時にはダイアグノシス(自己診断機能)情報が出力される。この信号をシステム側のマイコン等で受信し、システムを停止するなどユーザの用途に応じた対応が可能としている。

《レスポンス編集部》

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