富士スピードウェイは7日、静岡県小山町の富士スピードウェイで2010年以降、隔年で予定していたF1日本グランプリの開催を中止すると発表した。
世界的経済不況に伴う経営環境の悪化と早急な経済回復のめどが立ちにくいことから「お客様にご満足いただけるF1日本グランプリの開催継続が極めて困難との結論に至った」という。
同社の加藤裕明社長は「2006年3月にF1日本グランプリの開催を発表してからわずか3年でこのような決断を余儀なくされたことはまさに断腸の思い」とのコメントを発表。「昨年、一昨年の大会に来場していただいたお客様、今後の富士スピードウェイでの大会を楽しみにしていただいていたお客様、多大なご理解とご支援を賜りました地元ほか関係者のご期待に添えない結果となったことを深くお詫びします」としている。
富士スピードウェイはトヨタ自動車が93.4%を出資する子会社。トヨタ自動車は今年連結で8500億円もの営業赤字を計上する見通しで、2011年3月期での黒字化を目指し、あらゆるコスト削減を進めている。