アウディは8日、6月の世界新車販売の結果を発表した。それによると、総販売台数は約9万1200台。前年同月比は1.3%増と、回復の兆しが見えてきた。
2009年上半期(1 ‐ 6月)実績は約46万6000台となり、前年同期比は9.7%減にとどまる。6月単月の結果は、ドイツと中国での販売好調が大きい。
ドイツでは、1月にスクラップインセンティブを導入した効果で、6月は月間新記録となる2万7679台を販売。前年同月比は18.4%もの伸びを記録した。上半期で見ても、前年同期比1.4%増の12万5157台と堅調だ。
ドイツを含めた西欧では、6月に前年同月比1.7%減の約5万8500台を登録。イタリアは3.6%増の5545台、ベルギーは5.2%増の2690台、スウェーデンは3.5%増の1461台、ギリシャは28.8%増の882台など、スクラップインセンティブを実施した国では、軒並み販売が伸びた。
西欧の上半期実績は、約30万1750台。前年同期比は12.3%減と落ち込んだ。しかし、西欧市場でのシェアは、昨年の4.3%から4.6%へアップしている。
米国では6月、前年同月比8.3%減の7524台を販売。けれども、市場シェアは1.3%アップの9.1%と飛躍した。上半期実績は、前年同期比15.9%減の3万7845台にとどまる。しかし、カナダでは6月、51.7%増の1106台を販売。上半期も17.4%増の5432台と伸長した。
中国はアウディにとって最も有望なマーケットだ。香港を含めた6月販売台数は、前年同月比28.4%増の1万3265台をマーク。上半期は10.5%増の6万6866台と過去最高記録を更新している。
アウディは2009年の年間目標世界販売台数を、90万台に設定。アウディのマーケティング&販売担当取締役、ピーター・シュワルゼンバウアー氏は「新型『Q5』、中国専用車の『A4L』が好調。『A6』は上半期、世界のベストセラービジネスセダンとなった」と説明している。