ジャガー XJ 新型…新しい高級サルーンの形

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ジャガー XJ 新型…新しい高級サルーンの形
ジャガー XJ 新型…新しい高級サルーンの形 全 5 枚 拡大写真

ジャガーは9日、フラッグシップサルーン、新型『XJ』を発表した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。

新型はジャガーの新しいデザインの方向性を提示。リアウインドウは『XF』のように強く寝かされ、流麗なクーペフォルムを形成した。フロントマスクはXFとの関連性を感じさせるデザイン。縦長のLEDテールランプは現行のジャガーラインナップに見られないものだ。空気抵抗係数を示すCd値は0.29とジャガー史上、最もエアロダイナミクス性能に優れる。

ボディは現行型と同じく、ショートとロングの2種類を設定。ショートのボディサイズは全長5123×全幅1895×全高1448mm、ホイールベース3032mm。現行型(全長5091×全幅1900×全高1462mm、ホイールベース3032mm)と比較すると、32mm長く、5mm幅狭く、14mm背が高い。ホイールベースは変わっていない。125mmストレッチされたロングのボディサイズは、全長5248×全幅1895×全高1448mm、ホイールベース3157mmと、後席に十分な余裕が与えられる。

室内は、レザーやウッドなど最上の素材を吟味し、ジャガーらしい英国クラフトマンシップを表現。オーバルデザインの6速ATのセレクターダイヤルは、XFや『XK』シリーズと同様、エンジン始動に合わせてセンターコンソールから出現する。インパネ中央のモニターは8インチで、運転席と助手席で異なる画面を表示する「デュアルビュー」。オーディオは英国Bowers & Wilkins製の1200W、20スピーカーシステムが用意された。

新型は新世代アルミボディ構造を採用し、軽量かつ高剛性なサルーンを提案。ライバルのメルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』よりも、約150kg軽い車重が、ハンドリングの向上に貢献する。また、エアサスペンションの「アダプティブダイナミクス」、リアデフを電子制御する「アクティブディファレンシャルコントロール」、クイックレシオのパワーステアリングなどで、高い走行性能を追求した。

ガソリンエンジンはジャガーとしては3世代目のV8で、トップグレードの「スーパースポーツ」には、『XFR』『XKR』と同じ直噴5.0リットルV8スーパーチャージャーを搭載。最大出力は510ps、最大トルクは63.8kgmで、0 - 96km/h加速は4.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。

新型XJは、すでに欧州で予約受付を開始しており、2010年初頭には、第1号車が納車される予定。英国での価格は5万2500ポンド(約787万円)からだ。新しい高級車像を示したPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

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