米ゼネラルモーターズ(GM)は10日、新体制で業務を開始した。会長には、AT&Tでの手腕を知られるエドワード・ウィタカー・Jr.が就任する。
フリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOは続投する。ヘンダーソンは北米事業の責任者も兼任し、従来の北米担当社長は廃止された。
また日々の意思決定を迅速にするため、従来あった2つの重役会=自動車事業戦略会議と自動車製品会議は、より小規模なひとつの取締役委員会に統合された。会合の回数を増やし、業績、製品、ブランド、消費者にフォーカスする。
今2009年末に引退予定だったボブ・ルッツ副社長兼上級顧問は引退を撤回し、製品の創造に関するすべての業務と、消費者との関係に関する責任を負う副会長に就任する。ルッツと組むもう1人の副会長が製品開発担当のトム・スティーブンス。さらにデザイン担当副社長のエド・ウェルバーンがチームを編成する。
GMのブランド、マーケティング、広告宣伝、コミュニケーションはルッツが監督する。ルッツはヘンダーソンの指揮下に位置し、新設の取締役委員会に所属する。
いっぽう従来の地域別事業部体制は廃止された。意思決定を消費者により近い場所で行なうため。地域別社長や地域別戦略会議も廃止された。
★GMは消費者の求める良い車を作るビジネスに復帰する。
★新生GMは旧GMの最強の資産を引き継ぎ誕生する。
★4つのコアブランドをアメリカ最大最強のディーラー網が支援する。
★世界市場をベースにしたスリムな組織。より速い決定を可能にし、消費者の要求により的確にフォーカスする。