11 - 12日、フォーミュラ・ニッポンの折り返しとなる第5戦が鈴鹿サーキットで開催された。ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA・31号車)が優勝。
予選・決勝ともに完全なドライコンディションとなった第5戦。予選でポールを奪ったのは、デュバル。チームメイトの小暮卓史(32号車)が2番手につける。PIAA NAKAJIMAのフロントロー独占で、43周の決勝は幕を開けた。
スタートで好ダッシュを決めたのは小暮。真っ先に1コーナーに飛び込んでいく。デュバルは2番手に後退。3番手には、デュバルをわずかに1点上回ってポイントリーダーのブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL・2号車)。6番手から一気に浮上した。そのチームメイトで、07 - 08年王者の松田次生(1号車)は5番手で1コーナーに入るが、まさかのフライング。最終ラップに7番手争いをしていた国本京佑(Team LeMans・7号車)と接触し、両者クラッシュ。完走にはなったが、ノーポイントに終わり、またもや厳しいレースとなってしまった。
一方、トップの2台は明らかに決勝セッティングの仕上がりが他チームより勝っており、トレルイエ以下を毎周1秒近いペースで引き離していく。PIAA NAKAJIMAのチームバトルが予想されたが、デュバルが15周辺りから小暮についていけなくなり、ジワジワと引き離されていく。23周終了時点で先にデュバルがピットストップを行い、小暮は26周目。ピットストップの整理がつくと、小暮がトップのままで、ギャップは10秒にまで広がっていた。
快調に見えた小暮をアクシデントが襲ったのは32周目。なんと、ギアボックスの不調で4速にスタックしてしまったのだ。ラップタイムで7 - 8秒も一気に遅くなり、34周目のバックストレートでデュバルにトップを譲ることになる。3位のトレルイエまでも30秒近いギャップを一気に縮めてくるが、これまた唐突に小暮のマシンが復調。小暮は2位まで譲らずに済んだ。
このままレースはフィニッシュを迎え、デュバルの今季3勝目(2連勝)と、PIAA NAKAJIMAの今季初の1 - 2フィニッシュとなった。そして、ポイントリーダーは4点差をつけてデュバル。初戴冠も見えてきた。
第6戦は、8月8日 - 9日にツインリンクもてぎで開催。