三菱商事とアクシオナ、エネルギー・環境事業で戦略的提携

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三菱商事は14日、総合新エネルギー事業会社として世界最大のAcciona S.A.(スペイン・アクシオナ)と、全世界を対象とした新エネルギー・環境事業を共同で推進することを目的に、包括的な戦略的提携を締結したと発表した。

両社は今回の提携を通じて、世界的な環境意識の高まりに対応し、環境と経済を両立させる持続可能な事業を積極的に推進する。

三菱商事とアクシオナ社は、新エネルギー発電事業である太陽光・風力・太陽熱・バイオエネルギーを中心とした事業を共同で開発・運営する。新エネルギー発電事業に加え、水事業や温室効果ガスの排出を抑制するような建造物や交通システムの構築など、環境・水事業分野でも広範な範囲で協業を検討する。

両社は戦略的提携を通じて、全世界で新エネルギー発電プロジェクトや関連企業への共同出資を実施し、総額20億ユーロ(約2600億円)規模のプロジェクト創出を目指す。

戦略的提携の第一歩として、今年3月に三菱商事はアクシオナが保有する世界最大の太陽光発電事業であるポルトガルのAmper Central Solar S.A.(アンパーセントラルソーラー)の株式34%を取得した。この事業は、ポルトガルのモーラ地区で、世界最大の太陽光発電所となる45.8メガワットの発電を行うもので、既に商業運転を開始している。総事業費は約2億6100万ユーロで、年間発電量は93GWh(ギガワット時=9300万kWh時)を計画し、年間約8万9000tのCO2削減効果を見込んでいる。

戦略的提携には共同事業投資のほか、エネルギー、水、環境インフラなどの分野での共同研究・開発も含まれ、両社間で人材交流やトレーニングプログラムを実施することで、両社の豊富なビジネス知見の共有と新たな価値の創造を目指す。

《レスポンス編集部》

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