【カーナビガイド '09 評論家インプレ】豊富な情報を駆使して独自の利便性を追求…NAVITIME ドライブサポーター

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【カーナビガイド '09 評論家インプレ】豊富な情報を駆使して独自の利便性を追求…NAVITIME ドライブサポーター
【カーナビガイド '09 評論家インプレ】豊富な情報を駆使して独自の利便性を追求…NAVITIME ドライブサポーター 全 6 枚 拡大写真

ルート検索の実力は高く、操作性もよく考えられている

続いて目的地までのナビだが、画面が3種類あるのが大きな特徴だ。基本は地図表示のマップモード。ガイドモードはナビ専用機のハイウエアモードのような表示方式で、一般道でももちろん使える。最後のターンモードはいわゆる「コマ図」に相当するものだ。

もっともよく使うマップモードは次に曲がる方向、道路名、目的地までの距離などが常に表示され、たくさんの情報を1画面に詰め込んでいるタイプだ。ケータイナビなので当然ながら助手席向けのナビなのだが、それがかなり徹底されている。曲がる方向の矢印なども小さな表示だけなので、運転しながら見ることはまず不可能だ。ここは助手席用といいながらも運転しながらの視認性をかなり意識している他社とは大きく違うところ。しかし助手席用と割り切ればいろいろな情報が一度に読にとれて便利な画面といえる。

助手席専用ともいえるマップモードと対照的に、ガイドモード、ターンモードは運転しながらでも読みとれる。あまりに単純化されているので複雑な道では無理だが、広い国道だけを走るようなルートならかなり実用的だ。

ところで、ナビタイムはもともと、全ての移動手段に対応する経路検索エンジンを世界で初めて開発した企業。ドライブサポートでもルート設定の実力が気になるところだ。厳密な比較テストをしたわけではないが、ほかのナビでなかなか最適なルートを出してくれない意地悪な目的地設定をしたところ、ほかのナビとは違う、そして地元の人間から見てもかなり正解に近いルートを出してくれた。

数日の使用での印象は、やはりルート検索の実力は非常に高く、操作性もよく考えられているのが印象的だ。ルート検索のたびに渋滞考慮をするか、高速道路を優先するかをスピーディに選べるようになっている操作方法は利になかったもので使いやすい。

◆ナビの枠を越えた情報ツール

ナビタイムはナビで重要と言われる地図データを自前で持っていない。当然ながらその面で独自性を出すことは難しいわけだが、それを補ってあまりあるのが、前回のレビューでも触れた情報ツールとしての便利さだ。

目的地を検索すると、その周辺のさまざまな情報を簡単に引き出せるようになっている。ATMやガソリンスタンド、駐車場の検索、天気予報、交通情報などだ。しかも、ガソリンスタンドなら安い店を探したり、駐車場なら満空情報や収容台数まで分かる。ネットを活用すれば可能なこととはいえ、検索したガソリンスタンドのレギュラー、ハイオクそれぞれの価格まで表示されるのを見るとやはり驚いてしまう。

さらにグルメやレジャースポットでは口コミ情報も提供される。口コミサイトのアスクユーや食べログと連係した機能だが、これも使ってみると予想以上に便利。単にラーメン屋を探すならどのナビでもできるが、ドライブサポーターは「うまいラーメン屋」を探すことができるのだ。

ドライブサポーターはカーナビ専用機で流行の交差点、I・C拡大表示やレーン表示といった機能はなく、ガイド中の機能は平均的といったレベルにとどまる。しかし、そういった面でカーナビ専用機と張り合う気は最初から無いようにも見える。

ケータイナビをカーナビ専用機に近づけようとするのではなく、ケータイだからこそできることをうまく活用し、カーナビ専用機とは違った魅力を持たせているのだ。実際、目的地検索を含めた情報ツールとしての実力は高価なカーナビ専用機を明らかに凌駕している。特にドライブなどレジャー用途ではその威力を発揮してくれるだろう。

《山田正昭》

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