【レクサス HS250h 発表】車台はプリウスでも使われた「新MCプラットフォーム」
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クルマの基本である車台に使われたのは、トヨタの欧州戦略車『オーリス』から大型ミニバンの『アルファード』までを幅広くカバーする「新MC(ミディアムコンパクト)プラットフォーム」。ちなみに5月に発売された『プリウス』も新MCプラットフォームであり、レクサスHS250hとは遠縁ということになる。
プラットフォームはプリウスと共通だが、レクサス250hはレクサスにふさわしい走りの性能を持たせるため、シャーシ性能は大幅な引き上げが図られた。とくにリアサスペンションには、アウトバーンなど速度レンジの高い道路が多い欧州をターゲットとするセダン/ワゴンモデル『アベンシス』と同じ、大容量のダブルウィッシュボーン式独立懸架ユニットがセットアップされている。
「ハイブリッド専用のプレミアムセダンを作るうえで、居住空間、荷室の容積、燃費など、大切なことはたくさんあります。が、スポーティでワクワクする走り、ドライバビリティ(操縦性)の良さは、レクサスモデルとして必ず持っているべきものだと思うんです。環境性能、高級感だけでなく、走りの楽しさも追求しました」
チューニングについてこのように語る開発主査の古場博之氏は、四輪車ではミッドシップ軽量スポーツの『MR-S』、二輪車ではイタリアのスポーツバイク『ドゥカティ』をプライベートカーに持つ走り好き。自動車エンジニアとしてのキャリアも、主にサスペンション設計分野で積んだ。それだけに、ドライバビリティの煮詰めにはこだわりを持って臨んだという。
店頭でのテストドライブでは、ハイブリッドカー特有の経済性や静粛性だけでなく、大いにこだわりを持ったというドライブフィールの仕立てもチェックしておきたいところだ。