【レクサス HS250h 発表】車台はプリウスでも使われた「新MCプラットフォーム」

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【レクサス HS250h 発表】車台はプリウスでも使われた「新MCプラットフォーム」
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レクサスブランド初のハイブリッド専用車としてトヨタ自動車がリリースした新型レクサス『HS250h』。従来のローエンドモデルのレクサス『IS』に比べて全長は115mm長い4700mmだが、全幅は10mm狭い1785mm。10・15モード走行時の燃費がリッター23kmという抜群の経済性と高級感の両立ばかりでなく、道幅が狭い日本の交通環境での使いやすさもセールスポイントとなっている。

クルマの基本である車台に使われたのは、トヨタの欧州戦略車『オーリス』から大型ミニバンの『アルファード』までを幅広くカバーする「新MC(ミディアムコンパクト)プラットフォーム」。ちなみに5月に発売された『プリウス』も新MCプラットフォームであり、レクサスHS250hとは遠縁ということになる。

プラットフォームはプリウスと共通だが、レクサス250hはレクサスにふさわしい走りの性能を持たせるため、シャーシ性能は大幅な引き上げが図られた。とくにリアサスペンションには、アウトバーンなど速度レンジの高い道路が多い欧州をターゲットとするセダン/ワゴンモデル『アベンシス』と同じ、大容量のダブルウィッシュボーン式独立懸架ユニットがセットアップされている。

「ハイブリッド専用のプレミアムセダンを作るうえで、居住空間、荷室の容積、燃費など、大切なことはたくさんあります。が、スポーティでワクワクする走り、ドライバビリティ(操縦性)の良さは、レクサスモデルとして必ず持っているべきものだと思うんです。環境性能、高級感だけでなく、走りの楽しさも追求しました」

チューニングについてこのように語る開発主査の古場博之氏は、四輪車ではミッドシップ軽量スポーツの『MR-S』、二輪車ではイタリアのスポーツバイク『ドゥカティ』をプライベートカーに持つ走り好き。自動車エンジニアとしてのキャリアも、主にサスペンション設計分野で積んだ。それだけに、ドライバビリティの煮詰めにはこだわりを持って臨んだという。

店頭でのテストドライブでは、ハイブリッドカー特有の経済性や静粛性だけでなく、大いにこだわりを持ったというドライブフィールの仕立てもチェックしておきたいところだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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