“世界最安車”タタ ナノ、第1号車を納車

自動車 ビジネス 企業動向
“世界最安車”タタ ナノ、第1号車を納車
“世界最安車”タタ ナノ、第1号車を納車 全 6 枚 拡大写真

インドのタタモータースは17日、新型『ナノ』を最初の顧客に引き渡したことを明らかにした。

タタは3月23日、新型ナノの価格を11万2735ルピー(約21万7000円)からにすると正式発表。混乱を避けるため、初回ロットの10万台については、予約による抽選販売方式を導入した。

予約は4月9日から25日までの期間限定で実施。タタはインド銀行と協力し、国内1000都市、合計3万拠点の銀行やタタディーラーなどで予約を受け付けた。タタによると、発表から4月25日の予約締切までの約1か月間に、ナノのウェブサイトには約3000万件のアクセスが殺到。販売店には実車をひと目見ようと、約140万人が押し寄せたという。しかし、約61万人が予約シートを購入したものの、実際にナノの予約を済ませたのは、20万3000人にとどまった。

ナノは3グレードを設定。最もベーシックな「スタンダード」は11万2735ルピー(約21万7000円)、中級の「CX」は13万9780ルピー(約26万9000円)、最上級の「LX」は17万0335ルピー(約32万8000円)となる。予約した顧客の50%は、最上級のLXを選択。CXは30%、ベーシックなスタンダードは20%にとどまった。

記念すべき第1号車のオーナーとなったのは、ムンバイ在住のAshok Raghunath Vichare氏。シルバーのLXグレードがタタグループのラタン会長から引き渡された。同時にAshish Balakrishnan氏にイエローのLXグレード、Kores India社にシルバーのLXグレードが納車されている。

納車式でラタン会長は、「ナノで初めて車を手にする顧客、すでに車を所有している顧客の両方にとって、モダンで環境に優しいシティカーになると確信している」と自信をのぞかせている。

タタは順次、最初の10万台を顧客に引き渡していくが、本格的な量産体制に入るのは、ジャラート州サナンド新工場が稼動する2010年以降となる見込みだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 【ヤマハ MT-25 試乗】ライダーのスキルを引き上げてくれる「資質の高さ」が光る…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る