アキュラ ZDX、市販バージョン登場

自動車 ニューモデル 新型車
アキュラ ZDX、市販バージョン登場
アキュラ ZDX、市販バージョン登場 全 3 枚 拡大写真

米国ホンダは20日、新型車『ZDX』の市販仕様を初公開した。外観は4月のニューヨークモーターショーで披露したプロトタイプを踏襲。クーペのようなフォルムを持つ新型クロスオーバーは、全米で今冬から販売される。

ホンダは新型のコンセプトを「ラグジュアリーな4ドアスポーツクーペ」と表現。滑らかなカーブを描くルーフラインや、グラマラスに膨らんだフェンダーがZDXの特徴だ。Cピラー付近に隠されたリアドアハンドルは、クーペのように見せる効果を発揮。フロントにはアキュラ車に共通する5角形グリルが配される。19インチの7スポークアルミホイールは、アキュラの標準装着サイズとしては最大だ。

ボディサイズは全長4887×全幅1999×全高1570mm、ホイールベース2748mm。BMW『X6』(全長4885×全幅1985×全高1690mm、ホイールベース2935mm)と比較すると、全長と全幅はほぼ同じ。しかし、ZDXのほうが全高は120mm低く、ホイールベースは187mm短い。ホンダがクロスオーバーではなく「4ドアスポーツクーペ」と呼ぶ理由は、この低いシルエットに起因している。

エンジンは、アキュラの多くの車種に搭載するオールアルミ製3.7リットルV6「VTEC」。最大出力は300ps、最大トルクは37.3kgmだ。トランスミッションはマニュアルモード付きの新開発6速AT。ホンダ自慢の4WDシステム「SH‐AWD」を組み合わせる。

室内は左右対称のデュアルコクピットデザインで、シートやダッシュボード、センターコンソールには、手作業で縫製されたレザーを使用。ステアリングホイールには、パドルシフトが装着される。乗車定員は5名で、充分な室内空間と荷物スペースを実現。荷室サイドのパネルをなくすことで、ゴルフバッグが横向きに積載できるよう工夫された。床下にはサブトランクも設けられている。

グレード構成は、「ZDX」(ベース)、「ZDXテクノロジーパッケージ」、「ZDXアドバンスパッケージ」の3種類。ベースグレードでも、サンシェード付きパノラミックガラスルーフ、レザー内装、パワーテールゲート、Bluetoothやi-Pod接続機能など、装備が充実。テクノロジーパッケージは、ボイス認識機能付きのアキュラナビゲーションシステム、アキュラ/ELSサラウンドプレミアムオーディオ、リアビューカメラなどを標準装備。アドバンスパッケージには、ブラインドスポットインフォメーション、アダプティブクルーズコントロール、緊急自動ブレーキなどの先進装備が盛り込まれる。

アキュラZDXは今冬、米国で販売開始。価格は公表されていないが、SUVの『MDX』とフラッグシップサルーンの『RL』(日本名:ホンダ『レジェンド』)の中間に位置づけられる。MDXの価格は4万0990ドル(約387万円)から、RLの価格は4万6680ドル(約495万円)から。ZDXのスターティングプライスは、4万4000ドル(約415万円)程度と予想される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  4. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る