NTNと日本電産は24日、HDD(ハードディスクドライブ)用モータに搭載する焼結含油軸受を使用した流体動圧軸受の合弁事業を発展的に解消することで基本合意した。
NTNと日本電産は、2002年に中国に合弁会社の恩梯恩日本電産有限公司(NNSC)を、2005年にはタイに合弁会社NTN-NIDEC(NNTC)をNTNと日本電産がそれぞれ60対40の出資比率で設立し、流体動圧軸受ユニットの組立を行っている。
今回、NTNが所有するNNTCとNNSCの出資持分を、全て日本電産に売却して提携を解消する。NTNは流体動圧軸受の製造・販売事業に専念し、これまで合弁会社で行ってきた流体動圧軸受ユニットの組立は、日本電産がHDD用モータの組立と同時に行った方が、より効率的と判断したため、日本電産単独で継続する。
今後、NNTCとNNSCは日本電産の100%子会社となる。また、提携の解消に伴ってNTNと日本電産はライセンス契約を結び、NTNは日本電産に流体動圧軸受ユニットの組立に関する技術供与を行うとともに、引き続き主要部品を供給する。