アルファロメオ ブレラ に“お坊ちゃま”仕様

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アルファロメオ ブレラ に“お坊ちゃま”仕様
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フィアットオートモビルズは24日、ファッションブランド『イタリア・インディペンデント』との協力によるアルファロメオ『ブレラ』の特別仕様車を発売すると発表した。限定900台。

イタリア・インディペデントは、フィアット創業家であるアニェッリ家の5代目にあたるラポ・エルカン(31歳)が主宰するアパレルブランド。2007年以降、フィレンツェのモード見本市「ピッティ・ウオモ」などを舞台に、サングラスやカジュアルウェアなどを発表してきた。

「ブレラ・イタリア・インディペンデント」は、ボディカラーにフィアット系量産車としては初のマット(艶消し)ブラックを採用。タービンを模した新デザインのアルミホイールも、マットブラックに仕上げられている。燃料タンクの蓋はアルミ製で、ブレーキャリパーは赤色塗装が施されている。

ハイテク素材のファッションへの応用を得意としてきた『イタリア・インディペンデント』の流儀にしたがい、インテリアにはカーボンファイバーが多用されている。高級ソファで有名なポルトローナ・フラウによる、黒地に赤ステッチ入りシートもオプションとして準備されている。

エンジンは2.2リットル「JTS」直列4気筒185hpもしくは、3.2リットルV6・260hpの2種。変速機はいずれも6段のマニュアル、「セレスピード」、「Qトロニック」が用意されている。また、V6モデルではフルタイム4WD「Q4」も選択できる。

イタリアでの受注は9月からで、ヨーロッパに続き、日本とオーストラリアでも販売される。イタリア販売価格は2.2JTSで3万2200ユーロ(約438万円)から。

ラポ・エルカンはフィアット在籍時代の2003年、戦前のFIATロゴを復活させたスウェットを発売。イタリアに一大スウェットブームを巻き起こした“やり手のお坊ちゃま”である。また、新型フィアット『500』の製品企画にも参画した。

独立後もファッションブランドのオーナーにとどまらず、ヴァージングループのロックFM局「ヴァージン・ラジオ」のイメージキャラクターを務めるなど、話題をまいてきた。しかし、フィアットと直接繋がりのあるプロジェクトは、独立後今回が初めてである。

いっぽう、アルファロメオ・ブレラは先代にあたる『GTV』と比べ人気は今ひとつで、欧州全体で月販200台を切る月も。ここはひとつ、御曹司のセンスに再びあやかれるか、といったところだろう。

なお、ブレラ・イタリア・インディペデントは、そのお披露目として、サルデーニャ島の高級リゾート地・ポルトチェルヴォの寿司レストランに今夏中展示される。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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