AOCホールディングスは、子会社の日本オイルエンジニアリング(JOE)がイラクの国営南部石油会社サウス・オイル・カンパニー(SOC)と同国原油輸出施設復旧計画に関するプロジェクトマネジメント契約を締結したと発表した。
JOEは、AOC子会社のアラビア石油がイラク石油省との技術協力に関する覚書に基づいて、2005 - 2007年にかけて実施したイラク南部の原油貯蔵・出荷施設の能力増強に係わる技術的検討、マスタープラン策定に日本側協力企業とともに参画した。その実績を踏まえ、2008年10月にSOCから公示された「イラク原油輸出施設復旧計画」プロジェクトマネジメントの入札に対して、八千代エンジニヤリングと共同で応札、今回受注に成功し、契約を締結した。
契約の対象となるプロジェクトは、日本政府が国際協力機構を通じてイラクに供与する円借款により行われるプロジェクトで、具体的にはイラク南端の陸上原油貯蔵・出荷ターミナルから、バスラ沖合約50kmに位置する2か所の海上出荷ターミナルを結ぶ海底原油出荷パイプラインを新規に敷設し、さらに海上出荷ターミナル近傍に原油出荷ブイを設置する。
JOEは八千代エンジニヤリングと共に契約に基づき、本年秋より約3年半の予定で工事の基本設計、工事コントラクターの選定の支援、工事の監理、SOCスタッフの教育訓練などを実施する予定。