【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi

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【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi
【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi 全 17 枚 拡大写真

ホンダの純正用品を提供しているホンダアクセスではこの夏、6機種の新型ナビをリリース。SSD対応に地デジ12セグ搭載、 そしてインターナビと、ニーズ別に性格を明確にすると共に、純正ならではの長期保証と信頼性が特長だ。純正品ゆえの厳しい検証作業の内側について、商品開発を担当した四輪品目開発ブロックの宮本賢昭氏、樋口寛氏と四輪機種開発ブロック 大坪浩也氏、の3名に話を聞く。

◆新型は6機種 明確な性格付けをねらう

----:ディーラーオプション向け『ギャザズ』の今年のラインナップについて、まずお教えください。

宮本:この夏のAVNタイプ新モデル、2010年モデルとして6機種をリリースしました。コンセプトは明確で、インターナビの強化と、地デジ、特に12セグの推進ですね。6機種のうち3モデルがインターナビ・プレミアムクラブ対応、同じく3機種は12セグのチューナーを内蔵させました。HDDモデルはハイエンドの2モデルのみ、残りはメモリータイプとなっていますが、メモリーといってもSSDや内蔵、あるいはSDカードと形態の異なるもの複数ラインナップしたことも今年の特徴ですね。また、ハンディナビでは価格を据え置き、内蔵メモリーを2GBから8GBにアップすることにより、地図情報や機能の充実を図りました。

----:ディーラーオプションナビにおいても12セグのニーズは高まっているのでしょうか。

宮本:純正ナビは市販ナビと比べても使用年数が長いので、先を見据えた商品企画が必要です。 今の時点では12セグが絶対必要というお客様はそれほど多くはありませんが、2011年にはアナログ停波を控えていますし、今後は12セグへのニーズは増えていくものと考えています。また、ホンダの工場装着ナビではまだ12セグを搭載されていませんので、テレビ機能を重視される方はギャザズのAVNに興味を持っていただくことが多いですね。

◆インターナビモデルの拡充 市販と差別化

----:インターナビ対応についてはさらにラインナップを拡充したそうですね。

大坪:昨年のインターナビ対応端末は2機種のみの展開でしたが、それでも昨年の全ギャザズナビの中で最も売れたのはワンセグ内蔵のインターナビでした。インターナビモデルはギャザズの中でおよそ2割の販売台数を占めています。今年はインターナビ対応を3機種に増やして、お客様のニーズに合わせてお選びいただける仕様としています。特に 今回、ホンダアクセスから“おすすめナビ”として提案させていただいているクラリオンと共同開発の『VXS-102VFi』は、昨年最も売れたインターナビモデルの後継機という位置づけです。

◆“グミボタン”がユニークなメモリーワンセグモデル『VXM-108CS』

----:では、中核モデルであるVXS-102VFiに触れる前に、新モデルについてざっと紹介いただけますか。

宮本:一番ベーシックな所から行きますと、まず三洋電機と共同開発のメモリーワンセグモデル『VXM-108CS』(13万4400円)があります。こちらは“グミボタン”と呼ばれるソフトなタッチのボタンを備えていまして、コンパクトカー/軽自動車ユーザーをターゲットに据えた商品です。

----:グミボタンはなかなかユニークですね。純正のナビに採用するには、かなり斬新だったのでは。

宮本:ナビをせっかく買われても、地図を表示しているだけで機能をほとんど使っていないケースも少なからずあります。VXM-108CSでは、“つい触りたくなる、使いたくなるナビを”、というのを念頭に置いて開発しました。そこで当社のデザイナーが発想したのがこのグミボタンでして、形状や素材もいろいろと吟味して、社内の女性にも色々と意見をもらいました。“これはグミっぽくない”とか(笑)。本機にDVD再生機能はありませんが、メモリー容量は8G備え、市街地図も収録するなどナビ機能を重視したモデルとなっています。

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《北島友和》

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