【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi

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【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi
【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】純正品質の信頼性を得るために…ホンダアクセス ギャザズ VXS-102VFi 全 17 枚 拡大写真

カメラとのフィッティングを考えれば純正

----:純正ならではのメリットとして、フロント/リア/コーナーカメラとのマッチングに優れるということもありますね。

宮本:特にミニバンを購入されるお客様にとってカメラは必須の装備となりつつあります。私もオデッセイに乗っているのですが、カメラがないと正直怖くて駐車もできません(笑)。ナビとセットでリアカメラを購入・取り付けいただくことで、リーズナブルな価格で提供していまして、お客様には大変好評です。

----:102VFiではフロント又はコーナーカメラ用のオプションスイッチが本体右下のハードキーに割り当てられていて、押しやすい位置にあるなと。

宮本:使いやすさを考慮したボタンの配置やデザインは、やはり一番重要です。また純正用品として設計・デザインしているので、ハード面の適合性だけでなく、車両パネルにぴったり合うか、あるいはホンダ車のデザインにマッチしているか等を考慮に入れて設計しています。たとえばフロントパネルフェイスは2DINサイズよりも縦横10mmずつ大きくとり、専用のハードキーを追加するなどしています。

◆3年間6万km保証の裏には…

----:保証期間も3年6万km、延長保証の「マモル君」に加入すれば5年まで延長できますね。ここまでの長期保証を実現できている理由は?

宮本:すべて車両の部品と同じ基準で検証していますので信頼性には絶対の自信を持っています。純正ナビは車両と同じ商品寿命で利用されるケースもかなりありますので、長期の保証は重要です。

----:具体的な検証作業はどのように行っているのでしょうか。

樋口:検証は非常に厳しい内容になっています。工場装着と同じ試験を実施しているので“ここまでやるか”と言われることもあります。たとえばB-CASカード。今回全ての機種で内蔵としましたが、インパネの中は電装品だらけでナビはアンプによる発熱など、熱環境がとてもシビアで、長期使用でB-CASのIC部分に悪影響を及ぼす可能性もあります。その点についても、ナビメーカーと協力しながら、対策をきっちり行い試験して合格させました。もちろん車両適合性も必須のチェック項目です。対象の各車両を準備してはテスト、という繰り返しですね。

----:ナビとの相性は車種によって異なるのですか。

樋口:それは確かにありますね。純正ということでユーザーの年齢層が比較的高く、特にAMラジオに対するニーズが高いのですが、AMはノイズを拾いやすいためここでもしっかり検証する必要があります。たとえばクルマの電装品を動かすとノイズが入るといった意見についても、検証してノイズ源を特定し、対策を施します。また、ある地域でこれまではラジオやテレビが視聴できたのに、ナビを替えたら入らなくなったといったケースでも、現地に行ってテストします。

----:地味な検証作業ですね。

樋口:購入いただく以上は全ての機能を不満なく使っていただきたいというのが私たちの率直な気持ですから、こうして製品が世に出たことで、いままでの検証作業が報われたという思いです。もっともこれで終わりではなく、これからまた新機種の検証も始まるんですが(笑)。

----:ディーラーの営業マンとの連携はいかがでしょうか。ナビをはじめとするオプション用品についての理解を進めるためにしている工夫がありましたら教えてください。

大坪:昨年モデルから引き継ぐものも含めるとかなりの機種数があり、機能もそれぞれに異なっていて、営業マンがこれらの商品を理解するには相当な労力が必要だというのは認識しています。私どもとしては、まずお客様のニーズに応じた分かりやすいラインナップを構築し、ディーラーの営業マンに商品の魅力を伝えるために、勉強会を実施したり、店舗でのデモ機展示や、試乗車への装着をすすめています。販売していただく方々に理解してもらうのが一番ですから。

----:ありがとうございました。

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《北島友和》

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