住友商事は4日、フィリピン・セービングス・バンク(PSB)と折半出資でフィリピンの個人顧客向け二輪車ファイナンス会社を新たに設立するため、合弁契約書に調印した。
住商にとって、同合弁事業はアジアにおける自動車(四輪、二輪)リテイル・ファイナンス事業として、インドネシア、タイに次ぐ3番目の拠点となる。これまでインドネシアで培ってきた経験、人材、ノウハウをフィリピンでの合弁事業に横展開していくことを考えている。
09年末に合弁会社設立を目指し、まずマニラ首都圏を中心とするルソン島で店舗を展開する。そして5年目には、セブ島、ミンダナオ島などを含めて約10店舗を展開し、従業員が700人ほどになる計画だ。
同社では、アジア新興国における中間所得層個人向け自動車リテイル・ファイナンス事業は成長性が高く、可能性の大きなビジネスと位置づけており、今後も積極的に展開する方針だ。