双日と太陽誘電が提携---リチウムイオン・キャパシタの製造・販売

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双日と太陽誘電が提携---リチウムイオン・キャパシタの製造・販売
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双日と太陽誘電は、日本電子の子会社であるアドバンスト・キャパシタ・テクノロジーズ(ACT)に資本参加し、太陽光発電向けや鉛電池の代替などの需要拡大が期待されているリチウムイオン・キャパシタ『プレムリス』の製造・販売で提携する。

双日と太陽誘電の出資金額はそれぞれ3億円で、そのほか日本電子とベンチャーキャピタル数社が出資し、ACTは合計11億7000万円の資金を調達した。増資後のACTの資本金は12億2000万円で、出資比率は日本電子が51.6%、双日と太陽誘電がそれぞれ11.5%となる。

ACTは、増資で調達した資金をもとにプレムリスの製造設備を増強し、2010年夏には月産2万セルの生産体制を構築する。双日は、役員を派遣してACTの経営支援を行うとともに、国内外でのプレムリスの販売活動を通じて、市場や販路を開拓する。

リチウムイオン・キャパシタは、リチウムイオン電池や鉛電池といった二次電池と、急速充電が可能な電気二重層キャパシタの長所を併せ持つ新型の蓄電デバイス。サイクル寿命が長く、充放電効率に優れており、短時間での急速充電が可能なことが特長。ACTのプレムリスは世界最高水準のエネルギー密度を達成しており、従来の電気二重層キャパシタに比べて軽量・小型化を図ることができる。

リチウムイオン・キャパシタは将来的に、アイドリングストップ装置や電子制御用のバックアップ電源など自動車向けの用途も有望視されており、市場は2015年には100億円まで拡大すると予測している。

ACT、双日、太陽誘電は、今回の提携を機にプレムリスの量産体制を確立し、新たな市場を開拓することで、2014年に100億円の売上げを目指す。

《レスポンス編集部》

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