ゼロスポーツ…アフターパーツから EVメーカーへ

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ゼロスポーツは、スバル系アフターパーツの販売に加え、国内17番目の自動車メーカーとして独自の電気自動車(EV)を販売し続けている。7月1日からは郵便事業向けに、従来のガソリンエンジン集配車をEV化した「エネルギー代替車両」の納入を開始した。「1994年の創業当初はクルマ自体の製造は考えていなかった」と語る中島徳至社長に、アフターパーツの製造販売からEVメーカーとしてのゼロスポーツに至るまでの経緯を聞いた。

ゼロスポーツは1994年にスバル系のアフターパーツ製造販売会社として創業。現在では500品目を取り扱っており、その中にはスバルの純正パーツ150品目が含まれる。この数は「(メーカー直系でない)独立系企業としては異例だ」という。しかし「自社で一から十まで、製造マシンを設けて作って行くという考えは当初からありませんでした」と中島社長。

「ゼロスポーツは『少ロット・多品種』を特徴としています。50 - 100ロットという少ないロットから製造・販売を行っているためファブレス生産方式を採用しました。我々が企画した商品を、それぞれのプロフェッショナルな工場に依頼し製造してもらう。こうすることで、多様な商品ラインナップとを実現することができ、最良の商品をお客様に提供することができている、と考えています」

「こしうて多様な部品を作って行く中で、クルマそのものに対しても『こうしたら良いんじゃないか』というものが、ものづくりの現場からだんだん見えてきました。これならクルマを一台作れるんじゃないか、と」

「こうして1998年12月に電気自動車プロジェクトを立ち上げ、2000年には最高速度276.6km/hのEVを作り、ゼロスポーツのEV技術をアピールしました。2001年には、軽トラックのEV『ゼロEVセラビュー』を発売し、現在まで8年継続して販売を続けています。軽自動車以上のEVで継続して8年販売を続けているのはゼロスポーツだけです」と熱く語った。

《宮崎壮人》

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