【三菱 i-MiEV 試乗】200kg増が信じられない…松下宏

試乗記 国産車
【三菱 i-MiEV 試乗】200kg増が信じられない…松下宏
【三菱 i-MiEV 試乗】200kg増が信じられない…松下宏 全 8 枚 拡大写真

イグニッションキーを回すとシステムが立ち上がる。シフトレバーをDレンジに入れて走り出す。これは普通のガソリン車と何ら変わりはない。電気自動車に乗ることの違和感など、何も感じることなく自然にクルマを走らせることができる。  

【画像全8枚】

でも、逆にいえばそこに少しばかり不満がある。今どきガソリン車でもエンジンスタートはプッシュボタン式が増えているし、シフトレバーもモーメンタリー式が増えている。『i-MiEV』もこのあたりで電気自動車ならではの儀式を演出して欲しいところだった。  

でも走らせると凄く良い。試乗会場まで乗って行った私の『iターボ』よりもずっと静かで力強い加速を見せる。規格は軽自動車だが、圧倒的なトルク性能によってガソリンの軽自動車とは異なる次元の走りを示す。

切れ目のない加速がどこまでも伸びていくような印象で、バッテリーによって200kgも重量が増えたとは思えないような加速が得られる。しかもエンジン音が入ってこないのでとても静かだ。このほか低い位置に重い電池を搭載することで安定感の高い走りを示すなど、i-MiEVの走りはガソリン車を大きく超えている。  

航続距離に制約があるので当面は街乗り中心の使い方になるが、夜間に充電して昼間の街乗りに使うような乗り方なら何の問題もない。  

残された大きな問題は価格だ。いくら何でも軽自動車に459万9000円を払える人はいないし、お勧めもできない。当面は補助金が受けられるにしても、価格の面でi-MiEVにはまだリアリティがない。電池のコストダウンを強力に進めて欲しい。  

●5つ星評価 
パッケージング:★★★★★ 
インテリア/居住性:★★★★ 
パワーソース:★★★★★ 
フットワーク:★★★★ 
オススメ度:★★  

松下宏|自動車評論家 
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『ZR-V』と『シビック』、1万4730台をリコール…8月掲載のリコール記事まとめ
  2. トヨタ『プロボックス』25年目にフルモデルチェンジか…8月のスクープ記事ベスト5
  3. ホンダ『ZR-V』と『シビック』の1万4730台をリコール、座席が保安基準に不適合
  4. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  5. 車体無加工で『ジムニー』をUSスタイルに! IPFから専用「グリルマーカー」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. 「発想が素晴らしい」ヤマハが開発した保育現場向け「電動アシストお散歩カー」が話題に、「補助金回して」の声も
ランキングをもっと見る