クルマ利用の新たな選択肢…カーシェア24が事業拡大

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クルマ利用の新たな選択肢…カーシェア24が事業拡大
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時間貸駐車場「タイムズ」を展開するパーク24グループは、駐車場事業に加え、1台のクルマを不特定多数の利用者が利用する、カーシェアリング事業を本格的に展開し始めた。タイムズ駐車場にカーシェア用車両を用意、有効活用しようというもの。

パーク24はすでにカーシェアリング事業「カーシェア24」を展開していたマツダレンタカーと提携し、カーシェアリング市場の早期拡大を目指す。2014年までに4000台規模まで拡大する計画という。

拡大計画の第一弾として7月17日から8月末をメドに、東京の六本木、青山、渋谷などをはじめとする約100か所のタイムズにカーシェア24のステーションを開設、エリアの需要にあわせた国内外モデル200台規模の車輌を配備する。従来は、カーシェア用車両としてマツダ『デミオ』とダイハツ『ムーヴ』が用意されているが、フィアット『500』やBMW『1シリーズ』なども用意される。

「東京拡大」キャンペーンでは、利用時に必要なカードの発行料が1000円(通常は1500円)。月額基本料金も12月31日まで無料になる(通常はAプランが4000円。Bプラン1000円)。

利用料金は15分までごとに、一般Aプランがコンパクトカーで200円、ミドルクラスが400円、一般Bプランがコンパクトカーで300円、ミドルクラスが500円と設定されている。Aプランは月額基本料金が高めで従量課金が安め、Bプランはその反対の料金体系だ。

通常のレンタカーとの比較において、一般Aプランのコンパクトカーで1時間800円に対しレンタカーは5775円、8時間でカーシェア24が5600円に対しレンタカーは6300円となる。9時間以上はカーシェアーリングの方が高くなる料金体系となり、遠出のドライブよりも自宅やオフィスのあるエリア内や近隣地域での用足しや買物などの足として、利用しやすい。

カーシェア24の会員は、対人・対物補償が無制限。もちろん車輌保証もついている。個人で車両を保有した場合の駐車場代をはじめ、ガソリン代、保険料、税金、車検代が一切かからないのがメリット。

実際の予約は携帯やウェブ、コールセンターででき、車両のある駐車場でカードを操作することで、ドアキーのON/OFFができる。

このように環境への配慮や日頃の車両維持費などで頭を悩ますマイカー族に、駐車拠点と移動や行動に関するアイテムの好材料が示されたわけだ。

カーシェア24を運営する側では、マツダレンタカーが車両の管理を行なう。マツダレンタカーにとっては、レンタカーと比べて、デポや営業所を設けずに利用者がセルフサービスでクルマの借り出しと返却をするので、施設費や人件費などの節約が可能だ。そしてパーク24グループがクルマの一時預かりの場所や車庫代わりの拠点としてタイムズ駐車場を活用、インフラ整備を担うことになる。

パーク24のPRマネジャーである野澤夢美グループマネジャーは「公共性の高い時間貸駐車場運営においても、カーシェア24は、駐車場内外の人の動線も活発になるので意義があります」と歓迎する。

他方、マツダレンタカーの企画運営担当である総括部の加藤将輝マネジャーは「カーシェア24では、誰にでも使いやすく低燃費のデミオを中心に車両を揃えました。レンタカーのようにその都度デポに出向いて手続きをせずに、気軽にいつでもどこでもリーズナブルな料金で楽しめます」とカーシェアリングを促す。

《浜田拓郎》

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