【レクサス HS250h 試乗】外観はコンサバだが脚はいい…松下宏

試乗記 国産車
【レクサス HS250h 試乗】外観はコンサバだが脚はいい…松下宏
【レクサス HS250h 試乗】外観はコンサバだが脚はいい…松下宏 全 9 枚 拡大写真

レクサス初のハイブリッド専用車という触れ込みで、それ自体は価値のあることだが、外観デザインはあまりにもコンサバな4ドアセダンにすぎない。ハイブリッド専用であることと同時に、ひと目でハイブリッドであることが分かる先進的なデザインも求められている。

アメリカ向けトヨタ『カムリハイブリッド』のシステムを移植した『HS250h』の走りは、いかにもハイブリッドらしい静かさと力強さを感じさせる。静粛性もレクサスが重きを置く価値のひとつだが、それをみごとに体現している点で、HSはレクサスブランド車らしいクルマといえる。  

タイヤは17インチ仕様と18インチ仕様があり、足回りも標準仕様と硬めのチューンを施した仕様とがあるが、どちらもそれぞれに良くできている。個人的には18インチタイヤを履いたバージョン「S」の味付けが好みだが、オプションで18インチを履いたバージョン「L」もまた良かった。バージョンSも含めて乗り心地がスポイルされていないからだ。  

セダンボディながら後席の居住性は平均レベルにとどまり、トランク容量も電池の制約を受けている。  400万円を切る価格はレクサスブランド車のエントリーモデルとなるが、かなり高い。エコカー免税の対象車とはいえ、欲しいオプションを装着していくと500万円級の予算が必要になるからだ。この点でお勧め度をやや割り引くことにする。 

●5つ星評価 
パッケージング:★★★ 
インテリア/居住性:★★★★ 
パワーソース:★★★★★ 
フットワーク:★★★★ 
オススメ度:★★★  

松下宏|自動車評論家 
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る