ベントレー 最上級の新型…車名は ミュルザンヌ

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ベントレー 最上級の新型…車名は ミュルザンヌ
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ベントレーは16日、米国カリフォルニア州で開催中の「第59回ペブルビーチコンクールデレガンス」において、新型車『ミュルザンヌ』を初公開した。『グランドベントレー』として予告されていた同社の最上級モデルで、2010年の半ばから販売がスタートする。

車名のミュルザンヌとは、ルマン24時間レースの行われるフランス・サルトサーキットに由来。これは1919年に創業したベントレーが、1924‐1930年、ルマン24時間レースで5回勝利していることと関係がある。全長6kmものストレートの終わりに待ち受ける90度のヘアピンカーブが、「ミュルザンヌコーナー」だ。

また、ロールスロイスの傘下にあったベントレー(現在はフォルクスワーゲングループ)は1980年、『シルバースピリット』のベントレー版として『ミュルザンヌ』を投入しているが、今回のモデルとの関連はない。

ベントレーは創成期の1930年、『8リッター』という当時最強のグランドツアラーを発表。最高速160km/h以上を誇り、1931年にかけて100台が生産された伝説のモデルだ。新型ミュルザンヌは、この8リッターがモチーフになっている。

外観で目を引くのは、8リッターから受け継がれた丸型ヘッドランプ。そのデザインは非常に凝ったもので、LEDのデイタイムランニングライトで縁取られているのが確認できる。ベントレー伝統のフロントグリルと組み合わせられ、新しい表情を作り出している。

全体的なフォルムは、クラシックベントレーを現代流にアレンジしたもので、豊かなフェンダーラインや、優雅さを感じさせるリアビューが特徴。ベントレーの精神、「パワー&スピード」が巧みに表現された。

ベントレーは新型について、「1920年代のグランドツーリングスピリットを継承しながら、エレガントなデザイン、伝統のクラフトマンシップ、先進のテクノロジーを併せ持ったピュアベントレー」と説明。内装の写真は公表されていないが、ウッドやレザーなど最高の素材が、ふんだんに使用されるという。

エンジンに関しては「新開発V8」とだけ発表されており、約50年の歴史を持つV8が、新規設計に移行。車両の開発と生産は、英国クルー本社で行われる。

ベントレーはエンジンなどの詳細を、9月に開幕するフランクフルトモーターショーで公表予定。ロールスロイス『ファントム』やダイムラーの『マイバッハ』と競合するハイエンドサルーンの誕生だ。

《森脇稔》

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