カネカ、太陽電池モジュール関連部材事業を強化

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カネカは、関連会社である合成樹脂加工メーカーのサンビックとの提携を深め、太陽電池モジュールを構成する関連部材の事業を強化する。

カネカは今年4月にサンビックの株式を追加取得し、出資比率を49.5%から50.2%に引き上げ、連結子会社化している。

太陽電池市場の世界的な拡大に伴い、太陽電池セルのシリコン層を保護し固定する封止材や、太陽電池パネルの裏面を保護するバックシート(保護フィルム)などの関連部材の需要が急拡大している。サンビックは太陽電池向けのエチレン酢酸ビニル共重合樹脂製封止シート(EVAシート)を国内外に幅広く展開しており、独自の樹脂加工技術を持つ。カネカはサンビックとの提携を強化することで、EVAシートの安定確保と、ガラス封止向け新製品の開発などを積極的に推進する。

サンビックのEVAシートは、品質が安定していることに加え、取り扱い性や作業性に優れていることなどから、技術面や品質面でユーザーからの評価が高い。今後、太陽電池向け需要の更なる拡大が予想される中、現在1500MW相当のEVAシートの生産能力を順次増強し、2012年を目標に倍増する計画。

これからの太陽電池には、変換効率の向上、モジュール全体のコストダウンや高耐久性が要求される。これらを実現するためには、太陽電池セルの性能向上に加え、モジュール構成部材の品質アップも重要だ。カネカは市場拡大に伴って企業間競争も激化する中、太陽電池の技術進歩や構造変化に対応した関連部材の開発をタイムリーに行いながら、能力増強を進め、売上げ拡大に結び付けていく戦略だ。

《レスポンス編集部》

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