ヤマトHD、中国で宅急便事業を展開へ 現地企業と合弁

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ヤマトホールディングスは26日、中国の国有総合投資会社である上海久事および物流事業を営む上海金剛投資との間で合弁契約を締結し、上海巴士物流(雅瑪多(中国)運輸に改称予定)を子会社化、中国で宅急便事業に参入すると発表した。
 
ヤマトは、企業活動のボーダレス化やアジアの興隆という海外情勢を勘案し、中長期的にアジア圏での事業展開を目指している。アジア圏では経済成長に伴う国民の生活水準向上により、今後は個人消費がお取り寄せや贈答にまで広がり、高品質な物流サービスを利用する環境が整いつつある。しかし「宅急便」に類似した高品質な物流サービスが存在せず、早い時期でのサービス提供が求められていると判断した。
 
一方、上海久事と上海金剛投資は、上海市での物流事業の領域拡大と高度化を検討していた。ヤマトグループの世界唯一の事業モデルである宅急便事業ノウハウと、上海久事、上海金剛投資の中国における物流事業の事業基盤と豊富な経営資源という三者の強みを融合させることでシナジー効果を追求する。まず、アジアでも群を抜く経済成長を続ける中国上海市で宅急便事業を展開する。
 
日本で培った宅急便の「冷蔵冷凍対応」や「時間帯お届けサービス」など、これまで中国には存在しなかった物流サービスを迅速に事業化、中国国民の利便性の向上を図る。
 
上海久事公司、上海金剛投資傘下の物流企業である上海巴士物流は第三者割当増資を実施、ヤマトが2億3200万元(約34.8億円)で全量を引き受けることで、65%出資する。上海巴士物流の保有する事業基盤に、クロネコブランド、宅急便事業ノウハウを融合させる事で上海市で宅急便事業を展開する。

《レスポンス編集部》

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