三菱化学など、中国石油化工と新会社設立 樹脂生産

自動車 ビジネス 企業動向

三菱化学と三菱エンジニアリングプラスチックス、中国石油化工(SINOPEC)は共同で、中国でビスフェノールA(BPA)とポリカーボネート樹脂(PC)を合弁で製造する新会社「中石化三菱化学聚石炭酸」(SMP)を設立した。

SMPでは、SINOPEC社北京燕山分公司内(北京市房山区)に工場を新設、SINOPEC社からBPAの主原料であるフェノール、アセトンとユーティリティの提供を、三菱化学からPCの主原料であるジフェニルカーボネートの提供を受けてBPA、PCを生産する。

今後、中国の旺盛な需要に対応するため、2010年内を目標に製造設備を完成させる予定。

PCは、透明性、耐衝撃性、寸法安定性に優れたプラスチックとして、自動車部品や電気/電子部品、建材、光ディスク、日用品など幅広い用途に使用されており、BPAは、PCやエポキシ樹脂の主原料として使用されている。

新会社の資本金は7億2000万人民元で、SINOPEC社が50%、三菱化学グループが50%出資する。

SINOPEC社は、アジアで石油精製・石油化学を一体運営する企業の最大手で、将来に向けて化学事業の最適化を進めている。高付加価値の製品分野への展開も進めており、その中でBPA、PCは高付加価値の製品分野の一つと位置づけ拡大を図っている。

一方、三菱化学社は、フェノールからBPA、PCに至るこのチェーン事業を戦略的に集中事業の1つとして位置付けており、今後も高い技術力などの優位性を生かし、世界最強の競争力を持つチェーン事業とするため、積極的な事業推進を進めていく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る