トヨタ自動車のエンジニアがモノづくりの大切さ、科学の楽しさを子供たちに伝える工作教室「科学のびっくり箱! なぜなにレクチャー」が今年も開催されている。夏休みの8月29日、アムラックス東京で開催されたレクチャーを覗いた。
アムラックス東京の5階で行なわれたレクチャーには小学生40数人が参加した。江戸時代に考案されたからくり人形や、PCで制御するロボットなど科学の歴史、可能性を目の前で見せられた子供たちは興味津々。その後、様々なパーツを組み合わせて作るからくり自動車を、トヨタのエンジニアに教えてもらいながら完成させた。
用意された素材を加工し、慎重に位置決めをして組み立てていく。作業に熱中しているため、2時間の予定時間はあっという間に過ぎてしまう。出来上がったからくり自動車を調整しながら走らせることで、その仕組みを考えて工夫する子供たち。理系離れが叫ばれる昨今だが、積極的に参加している小学生の姿を見ると、モノづくりの楽しさ、科学の魅力は確実に継承されていると思えた。
「科学のびっくり箱…」は96年から毎年開催されている人気の工作教室。社内の技術者によるトヨタ技術会の有志メンバーが講師を務める。トヨタ自動車は、次世代にモノづくりを伝える社会貢献活動も行っている。