ロータス エキシージ…究極の軽量バージョンが進化

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ロータス エキシージ…究極の軽量バージョンが進化
ロータス エキシージ…究極の軽量バージョンが進化 全 7 枚 拡大写真

英国ロータスカーズは27日、『エキシージ』の軽量バージョン「カップ260」の2010年モデルを発表した。260psのスーパーチャージャーユニットを890kgの軽量ボディと組み合わせ、0-100km/h加速4.1秒、最高速245km/hの性能を発揮する。

エキシージはオープンスポーツの『エリーゼ』のクーペ版。エキシージの頂点に立つのが「カップ260」グレードだ。2010年モデルでは、さらなるエアロダイナミクスの追求や軽量化が図られた。

外観のポイントが新デザインのリアウイング。これはレーシングカー『エキシージGT3』のノウハウを生かして設計したもので、従来よりも181mmワイド、46mm高く、61mm後方にレイアウトされた。ウイングはリアボディシェルに固定され、160km/h走行時に42kgのダウンフォースを獲得する。フロントのリップスポイラーとリアのディフューザーも新しい。

軽量化に徹底的に取り組んだのも、2010年モデルの特徴。前述のリアウイングをはじめ、ルーフパネル、テールゲート、シートにカーボンファイバーを導入し、12kgのウェイトダウンに成功した。

さらに、競技用バッテリー、新形状のアルミホイール、新設計のリアエンジンサブフレーム、軽量フライホイールなどでマイナス22kg。フロアマット、サンバイザー、バッテリーカバー、フロントマッドフラップの省略で、マイナス4kg。トータルで38kgの軽量化を成し遂げた。

ミッドに置かれるエンジンは従来通り、トヨタ製の1.8リットル直4「VVTL-i」ユニットに、イートン製「M62」型スーパーチャージャーを追加したもの。最大出力260ps/8000rpm、最大トルク24kgm/6000rpmを発生する。トランスミッションは6速MTだ。

このユニットは890kgの軽量ボディとの組み合わせにより、0-100km/h加速4.1秒、最高速245km/hの刺激的な性能をマーク。それでいて、環境性能にも配慮しており、欧州複合モード燃費は10.99km/リットルから11.76km/リットルへ、CO2排出量は216g/kmから199g/kmへ改善した。

足回りにはオーリンズ製の車高調ダンパーを装着。車高は130mmと120mmに切り替えられる。ブレーキはローター径がフロント308mm、リア282mmで、キャリパーは前がAPレーシング製、後ろがブレンボ製。リアサブフレームの剛性を約30%引き上げた効果もあり、優れたハンドリングを実現しているという。

2010年モデルのカップ260の価格は、英国が4万5000ポンド(約675万円)から、他の欧州各国が5万2899ユーロ(約705万円)から。北米や日本を含むアジア市場にも、投入される予定だ。

《森脇稔》

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