ラディカル SR8LM…これがニュル市販車最速ラップだ!!

自動車 ビジネス 企業動向
ラディカル SR8LM…これがニュル市販車最速ラップだ!!
ラディカル SR8LM…これがニュル市販車最速ラップだ!! 全 5 枚 拡大写真

英国ラディカル社は8月20日、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、『SR8LM』のタイムアタックを行い、6分48秒という市販車最速記録を達成。そのタイムアタックの映像が、動画共有サイトで公開されている。

ラディカル社は1995年、フィル・アボット氏とミック・ハイド氏の2名が設立した小さなスポーツカー製造会社。フィル・アボット氏の「2輪のエンジンを積んだスポーツカー」構想に基づき、カワサキ『ZZR1100』のエンジンを積んだラディカル『1100クラブスポーツ』を発表。スポーツカーメーカーの仲間入りを果たした。

2004年にはスズキ『GSXR1300』(通称:ハヤブサ)のシリンダーヘッドに、独自開発のクランクケースを組み合わせた2.8リットルV8(360ps)搭載のラディカル『SR8』を発表。カーボンとスチールを使用したスペースフレームシャシーに、カーボン製ボディを載せる手法は、レーシングカーそのものだが、安全基準や排出ガス基準に適合。ナンバープレートを取得でき、公道走行が許される。このSR8が2005年、ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、6分55秒の市販車最速タイムをマークしている。

今回、ラディカル社はSR8の進化形として2007年に発売した『SR8LM』の実力を試すため、ニュルアタックを敢行。SR8LMはV8エンジンの最大出力を、360psから460psへ引き上げたエボリューションモデルだ。

エンジンは10500rpmという高回転まで許容。ドライサンプ方式を採用したエンジンは、単体重量が88kgと軽く、トランスミッションはトランスアクスルレイアウトの6速シーケンシャルだ。SR8LMの英国での価格は、8万9000ポンド(約1340万円)である。

ニュルブルクリンク北コースは、1周20.8km、高低差約300m、コーナー数172という超難コース。ドライバーには、2005年のタイムアタックと同じくミハエル・ヴェルジェ氏を起用し、気温20度、天気は晴れという絶好のコンディションの中、SR8LMはコースインした。

そして、ドイツの『スポーツオート』誌と英国の『エボマガジン』誌が見守る中、SR8LMは2005年のタイムを7秒短縮する6分48秒のベストラップで周回した。

この記録は、日産『GT-R』の7分26秒70、GMのシボレー『コルベットZR-1』の7分26秒4、クライスラーのダッジ『バイパーSRT-10ACR』の7分22秒1はもちろん、ドイツ・グンペルト社の『アポロスポーツ』が8月18日にマークした7分11秒57よりも、約24秒も速いタイムだ。

ラディカル社は、「市販車最速」を高らかに宣言。迫力満点のニュルアタックの映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
  3. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  4. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る