世界屈指の自動車会社の足下で、死亡事故が減らない

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今年も愛知県の交通死亡者数独走が止まらない。9月3日時点の愛知県の交通事故死亡者数は146人。前年同比で11人減っているが、全国の交通死亡事故の減少水準には及ばなかった。

愛知県の死亡事故は、大都市の名古屋市内よりその周辺で多発している。発生状況を地域別でみると、西三河地域(岡崎市、碧南市、刈谷市、豊田市など)の37人がトップ。次いで名古屋市内の34人、西尾張地域(一宮市、津島市、稲沢市など)の27人と続く。

西三河地域は、トヨタ自動車、デンソー、アイシンなどトヨタ系本社が建ち並ぶ自動車産業集積地だ。世界屈指の自動車会社の足下で、日本最多の死亡事故が発生するという皮肉な状況は、今に始まったことではない。この不名誉なトップ独走は、今年で5年目だ。

愛知県に続く全国の状況は、茨城県136人。埼玉県と大阪府の134人。東京都133人。

最も交通死亡者数が少ないのは、佐賀県の18人、島根県20人、山梨県23人、鳥取県24人、大分県28人。

《中島みなみ》

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