フェラーリは、2009年上半期の決算を発表した。それによると売上高が8億9100万ユーロ(約1193億2270万円)となり前年同期比で8%減となったことがわかった。
販売台数は3226台で前年同期比8%減となったが、スポーツカー市場におけるフェラーリのシェアは10ポイントアップし32.8%となった。深刻な世界的経済不況や、2008年上半期の最高実績との比較から判断しても、良好な結果だとしている。
営業利益は1億2400万ユーロ(約166億円)で、前年同期とほぼ同水準で推移した。フェラーリブランド関連活動(ライセンス事業・リテール)は成長を示し、全体で前年比22.7%の増収となった。リニューアルしたウェブサイトも好調で、オープンから3か月でページビューは2000万を超え、オンライン販売が倍増したことも影響したと見られる。
また、ファイナンシャル・サービス部門では営業利益が250万ユーロ(約3億3500万円)となった。
フェラーリは2008年に過去最高となる6587台を販売し、経常利益も前年比27%増を達成した。この時には『430スクーデリア』の販売が大きく貢献したとみられている。今年は、9月15日より開催されるフランクフルトショーでニューモデル『458イタリア』が発表される。発売時期などは明らかにされていないが、既に世界中の販売網から「熱烈な歓迎を受けている」としており、その販売に注目が集まる。