日本精工、超小型プラネタリ用ケージ&ローラを開発…HV用変速機向けなど

自動車 ニューモデル 新型車

日本精工は29日、遊星歯車機構(プラネタリ)用ケージ&ローラ「高速回転仕様ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ」を開発した。

CO2の排出量削減と燃費向上を目的として、変速ショックの低減と動力の伝達効率を高めるため、上級モデルを中心にコンパクトなスペースに最大8速の多段ギヤを搭載したATが増加している。ハイブリッドカーでは、高い出力を発生するための高速回転をより小型なモータで可能にする開発が進んでいる。
 
こうした中、ギヤの変速とトルクの伝達を行なうプラネタリ機構の中で使用されるケージ&ローラは高速回転や小型・軽量化への対応が求められている。
 
新製品は保持器の形状を強度の高いM型にすることで、プラネタリ用ケージ&ローラとして世界最小レベルの小型化を実現した。これにより、ベルトCVTやAT、ハイブリッドカーの変速機の小型・軽量化を可能にする。
 
また、保持器に浸炭窒化処理を施した高強度のクロムモリブデン鋼を採用し、保持器の板厚を従来品よりも20%薄型化したことで、従来比1.5倍の限界回転数を実現した。
 
新製品により2015年に売上25億円を目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る