【東京モーターショー09】三菱 コンセプト PX-MiEV の走行モードと制御システム

自動車 ニューモデル モーターショー
三菱コンセプトPX-MiEV
三菱コンセプトPX-MiEV 全 6 枚 拡大写真
三菱自動車が第41回東京モーターショーに出品する『Mitsubishi Concept PX-MiEV』は、新世代クロスオーバーのコンセプトカー。その燃費は50km/リットルを超えるという。

EVでの走行頻度を大幅に拡大した新開発「三菱プラグインハイブリッドシステム」や、差動モーターを用いて後輪左右のトルクを移動させる「E-AYC」を新たに採用した新開発の駆動システム「S-AWC」を搭載し、高い環境性能と走行性能を両立させた。

三菱プラグインハイブリッドシステムは、前輪・後輪を駆動させる2つの永久磁石式同期モーターと、高速域での前輪の駆動力をサポートするとともに発電機としての役割を持つ1.6リットルDOHC「MIVEC」ガソリンエンジンを搭載したシステムで、走行状況や駆動用バッテリーの容量に応じて、モーターとエンジンを最も効率的に使用するよう最適なモード切換えを行うというもの。

モードは、EVモード、シリーズハイブリッドモード、パラレルハイブリッドモード、回生モード、充電モード、給電モードの6つ。

EVモードは、中低速域での走行時、駆動用バッテリーの電力でフロントモーターを駆動し前輪駆動で走行するモード。シリーズハイブリッドモードは、駆動用バッテリー残量の低下時など、エンジンを始動し発電を開始させ、モーターを駆動させるモード。パラレルハイブリッドモードは、高速走行時、モーターに比べて高回転時にエネルギー効率の良いエンジンの動力も利用して走行するモード。回生モードは、減速時や長い下り坂をアクセルオフで走行する場合、前後のモーターが発電機として機能し、減速エネルギーを電気に変えて駆動用バッテリーに充電するモード。

また、充電モードには、『i-MiEV』同様、家庭用のAC100V/AC200Vによる普通充電と、大電力の急速充電の3WAY充電システムを採用。離れた場所から時間を指定した充電やエアコンの予約が行える無線充電予約システム機能も装備。給電モードでは、地球温暖化対策の一環として注目されている「スマートグリッド構想」に基づき、電走行しない場合には、夜間に駆動用バッテリーに電力を蓄え、日中の電力消費の多い時間帯にこの駆動用バッテリーの電力を一部利用し、普通充電口より家庭へ給電できるという。

さらに、制御システムでは、前輪用モーターと後輪用モーターの出力を最適に電子制御するE(Electric powered)-4WDシステムでの前後の駆動力配分制御をベースに、後輪の左右の駆動力、回生力を制御し、車両の走行制御を行うE-AYC、ASC(Active Stability Control)、ABS (Anti-lock Brake System)を統合した車両運動統合制御システムS-AWCを採用。

『ランサーエボリューションX』で採用しているAYCが湿式多板クラッチにより後輪左右のトルク移動制御を行っているのに対し、E-AYCは差動モーターを使用して、同様に後輪左右のトルク配分(移動量)を制御する。

《レスポンス編集部》

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