BMW、米国新車販売は3.6%増…9月実績

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BMWオブノースアメリカは1日、9月の新車販売の結果を公表した。BMWとMINIを合わせた総販売台数は1万9175台で、前年同月比は3.6%増。今年に入って初めて前年実績を上回った。

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ブランド別では、BMWが前年同月比2.1%増の1万5047台。その内訳は、乗用車系が17.5%増の1万2403台、SUV系が36.9%減の2644台と、乗用車系の好調が際立つ。今年1 - 9月累計では、26.3%減の14万4223台だ。

BMWの販売好調の要因のひとつが、独自のインセンティブ、「エコクレジット」。これはクリーンディーゼルを搭載する『3シリーズ』の「335d」(4万4725ドル)と『X5』の「Xドライブ35d」(5万2025ドル)を購入した顧客に、4500ドル(約41万円)の値引きを行う内容だ。

米国のスクラップインセンティブは、車両価格が4万5000ドル(約405万円)以上の高額車は適用外だったため、BMWが苦肉の策として導入した独自インセンティブが、巧を奏した形となった。

MINIブランドは、前年同月比9.7%増の4128台を販売。今年1 - 9月累計では14%減の3万4996台という結果だ。BMWとMINIを合わせた9月総販売台数は、前年同期比3.6%増の1万9175台。今年1 - 9月累計では、24.2%減の17万9219台である。

BMWオブノースアメリカのジム・オドネル社長は、「BMWは米国において、来年1 - 3月期に複数の新型車を発売予定。2010年の販売を上向かせたい」と期待を寄せる。

9月は認定中古車の販売も好調だった。9月のBMW認定中古車のセールスは、前年同月比4.2%増の8033台。今年1 - 9月累計でも9.6%増の8万4515台と伸びている。

BMWの9月新車販売は、スクラップインセンティブ終了の反動にめげず、前年実績超えを達成した。スバル、ヒュンダイ、キアなどと並んで、数少ない販売好調のメーカーだ。

《森脇稔》

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