クライスラー、4ブランド体制に…『ラム』誕生

自動車 ビジネス 企業動向
ダッジラム
ダッジラム 全 9 枚 拡大写真

クライスラーグループは5日、新たなブランド体制を発表した。『ダッジ』ブランドを、乗用車の『ダッジカー』とピックアップトラック&SUVの『ダッジラム』に分割。

これにより、『クライスラー』『ジープ』『ダッジカー』『ダッジラム』の4ブランド体制に移行する。

ラムはダッジブランド、そしてクライスラー全体を代表する人気フルサイズピックアップトラック。米国ではフォード『F-150』、GMのシボレー『シルバラード』とともに、ベストセラートラックの座を争っている。現行モデルは4代目に当たり、2008年1月のデトロイトモーターショーで発表された。

今回のブランド再編は、知名度の高いラムブランドを独立させることで、販売増につなげるのが狙い。フィアットとクライスラーグループのセルジオ・マルキオーネCEOは、「ブランド再編は今後のクライスラーの商品戦略において、非常に重要な意味を持つ」と強調する。

クライスラーグループはブランド再編と同時に、新人事も発表。各ブランドの社長兼CEOは、ジープを除いて一新された。

ダッジラムブランドの新社長兼CEOには、デンバービジネスセンターのディレクター、Fred Diaz氏を抜擢。米国におけるクライスラーグループ全体の販売責任者も兼務する。

ダッジカーブランドの新社長兼CEOがRalph Gilles氏。同氏は1992年に入社以来、クライスラーグループの商品デザインを統括しており、その役職は引き続き兼務する。

そして、クライスラーブランドの新社長兼CEOにはフィアットのOlivier Francois氏が就任。同氏は2005年のフィアット入社以来、ランチアブランドの責任者として活躍。クライスラーでは全世界のマーケティング統括者も兼任し、マルキオーネCEOをサポートする。

クライスラーグループの今年1 - 9月米国新車販売は、71万5516台。前年同期比は39.5%マイナスと大きく減少した。同社にとって痛手だったのは、各社がスクラップインセンティブにより販売を伸ばした8月でさえ、前年同月比15.4%減の9万3222台しか売れなかったことだろう。ブランド再編と新人事を核としたセールス回復は、待ったなしの状況といえる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  3. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  4. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  5. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  6. ディフェンダー 最強モデル「OCTA」、V8ツインターボ搭載…7月発表へ
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  9. BMWの4ドアクーペEV『i4』、改良新型は表情変化…北京モーターショー2024
  10. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
ランキングをもっと見る