JR東日本、蓄電池車両の試験走行を開始…リチウムイオン電池搭載

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NE Train スマート電池くん
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JR東日本は6日、「蓄電池駆動電車システム」を搭載した試験車両「NE Train スマート電池くん」の試験走行を今月より開始すると発表した。非電化区間の充電設備の開発も進め、早期の実用化を目指すとしている。

JR東日本では、非電化区間の環境負荷の低減方策として2007年よりディーゼルハイブリッド車両を小海線で営業運転しているが、新たな環境対策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めてきた。

電車に大容量の蓄電池を搭載することで非電化区間の走行を可能とした上で、CO2排出や騒音を低減、電化区間にも対応できることによる車両運用の効率向上、部品点数の削減によるメンテナンスの効率化の実現を目指す。

NE Train スマート電池くんは、これまでディーゼルハイブリッド車両や燃料電池車両の開発が行われてきた「NE Train」を改造し、制御システム機器と大容量のリチウムイオン電池を搭載した試験車両。昨年度より開発を開始し、ベンチテストを実施、制御システムの開発などを経て走行可能距離の見通しがたったことで今回試験走行を実施する。

試験では、最適な蓄電池容量の見極め、充電時間などを検証する。それを基に非電化区間に設ける充電設備の開発を進める、としている。

10月中に大宮総合車両センター内の構内試験線で走行試験を開始、2010年1月頃より本線での試験走行を開始する。

《宮崎壮人》

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