英国のALDオートモーティブ社は「2009MPGマラソン」を開催した。燃費部門ではダイムラーのスマート『フォーツー』が34.27km/リットルで、燃費改善率部門ではマツダ『3』(日本名:『アクセラ』)が43.48%で優勝した。
この大会には、英国で販売する自動車メーカーの22ブランド38台が参加。コベントリーからウォーリックシャーまでの約580kmを2日間かけて走破し、燃費を競った。ルートは一般道のみで、途中、燃費が悪化するワインディングも含まれている。
MPGマラソンは単に燃費の良さを競うイベントではない。欧州のECE燃費データに対して、実走行でどれだけ燃費がアップしたか、その改善率の高さを争う部門も設けられる。つまり、エコランに不利な大排気量車でも、運転の仕方次第で上位入賞が狙えるのだ。ちなみに昨年のこの部門は、GMのシボレー『コルベット』が10.96km/リットルで完走。ECE燃費に対して61.26%という参加車中、最高の改善率を達成している。
燃費部門で優勝したのは、スマートフォーツーのディーゼル、「CDI」グレードだ。799cc直3ディーゼル(54ps、13.3kgm)を搭載。欧州複合モード燃費29.4km/リットル、CO2排出量88g/kmを誇る。このフォーツーCDIが、34.27km/リットルという驚異的な燃費で優勝した。2位はトヨタ『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)のディーゼル、「TR」グレードで、30.51km/リットルである。
燃費改善率部門では、『マツダ3MPS』(日本名『マツダスピードアクセラ』)が、14.78km/リットルで完走。ECE燃費の10.3km/リットルに対して、43.48%もの改善率となり、2年ぶりの優勝を成し遂げている。高性能な直噴2.3リットル直4ターボ(260ps、38.7kgm)を搭載しながら、この燃費は優秀といえるだろう。