自動車リサイクル市場、カギは新車ディーラーの利用拡大…矢野経済

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矢野経済研究所は7日、自動車リサイクル部品市場の調査を実施し、その結果を「自動車リサイクルマーケット総覧2009年版」にまとめた。

それによると、2008年の自動車リサイクル部品市場規模は、中古部品が1090億円、リビルト部品が870億円の合計1960億円と推計。景気悪化の影響で一般ユーザーからの整備コスト低減要求が強まっている一方で、多少のキズなら修理しないなど補修部品市場そのものが低迷しており、自動車リサイクル部品市場も成長が鈍化傾向にあると分析している。

ただ、ライフサイクルアセスメント(LCA)の観点から、自動車リサイクル部品利用は新品部品との比較で、どの程度CO2排出量が削減されるかを算出するデータベースが構築されており、環境の面から新たな需要開拓が期待されると指摘する。
 
また、自動車リサイクル部品は整備業者の利用比率が高いが、新車ディーラーは品質への不安や収益確保などを理由に利用比率が低く、新車ディーラーの利用拡大が市場成長のカギを握る。CO2排出量抑制への対応では、自動車リサイクル部品の重要性が高まっており、新車ディーラーの利用促進は結果的にリサイクル部品市場の成長へと結びつくと指摘している。

《レスポンス編集部》

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