日産自動車は、ゼネラルモーターズ出身のジョセフ・ピーター氏を最高財務責任者(CFO)として新たに迎えると発表した。アラン・ダサス現CFOは12月にフランスに帰国し特別なプロジェクトを担当するという。
現在ピーター氏は、ゼネラルモーターズで海外事業のCFOとして上海に駐在、10月19日付けで日産の常務執行役員として入社し、12月1日付けでCFOに就任する。ピーター氏は日産のCFOとして、財務戦略、財務、税務、資本戦略、販売金融事業、IRの責任者となる。
今後は横浜に拠点を移し、日産の取締役社長兼CEOのカルロス・ゴーンに直接レポートする。
ピーター氏は25年間、GMでさまざまな財務のポストを歴任しており、以前はスウェーデンでサーブ・オートモービルABの副社長兼CFOを務めたほか、韓国GM大宇やGM北米事業などで財務を担当してきた。
GMは経営破たん後、人材流出が懸念されている。日産はこの機会を捉えて優秀な人材を積極的に採用していく模様だ。