メルセデスベンツ SLS AMG、ガルウイングを広げ空から登場

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SLS AMG
SLS AMG 全 10 枚 拡大写真

ダイムラーは6日、ドイツ・シュトゥットガルトの「メルセデスベンツミュージアム」で、新型メルセデスベンツ『SLS AMG』の特別展示を開始した。地上42mの展示スペースへ搬入するため、SLS AMGが空を舞った。

新型SLS AMGは、9月15日のフランクフルトモーターショーで初公開。メルセデスベンツの名車中の名車といわれる1954年発表の『300SL』を、最新技術で甦らせた同社の新フラッグシップスポーツカーだ。メルセデスベンツの高性能車開発部門のAMGが、デザインからメカニズムまで、すべてを手がけた最初のモデル。ロングノーズ&ショートデッキの古典的スポーツカーフォルムには、300SLの特徴的なガルウイング(カモメの翼の意味)式ドアが継承されている。

エンジンは、『63AMG』シリーズの「M156型」6208cc・V8をベースに、約120か所に渡る専用チューンを受けた「M159型」。ドライサンプオイル潤滑システムなどを採用し、最大出力571ps/6800rpm、最大トルク66.3kgm/4750rpmを発生する。エンジンは低重心化のため、フロントアクスル後方の低い位置、フロントミッドシップにマウントされた。

新開発のデュアルクラッチ7速2ペダルMT、「AMGスピードシフトDCT-7」は、リアアクスルに配置するトランスアクスル方式。オールアルミスペースフレーム構造により、車重は1620kgに抑えられ、0 - 100km/h加速3.8秒、最高速317km/hという世界最高峰のパフォーマンスを達成する。SLS AMGは2010年春、欧州で販売が開始され、ドイツでの価格は17万7310ユーロ(約2300万円)からだ。

メルセデスベンツミュージアムでは6日から16日まで、新型SLS AMGの発売を記念した特別展覧会を開催。「ルーフテラス」と呼ばれる普段は開放していない場所で、SLS AMGを展示することになった。

しかし、屋外にあるルーフテラスは本来、車両の展示を想定した場所ではない。そのため、車両の搬入が問題となった。そこでミュージアムは、120トンのクレーン車を用意。SLS AMGは大胆にも、地上8階のルーフテラスまで吊り上げられることになった。

メルセデスベンツミュージアムのマネージングディレクター、ミハエル・ボック氏は「最高の場所で新型SLS AMGの特別展示を開催する運びとなった」と語る。

当のSLS AMGは慎重にクレーンで吊り上げられ、地上42mのルーフテラスへ。ミュージアムの演出でドアを開け放った状態のSLS AMGは、まさに空を飛ぶカモメのようだ。

《森脇稔》

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