ホンダはハイブリッド車(HV)の拡充を急ぐ方針にあるだけに、人気車種『ステップワゴン』へのHV設定を憶測する報道も少なくない。
ただ、現時点での伊東孝紳社長の見解は慎重だ。ユーティリティミニバンは「居住空間が重視されるから」というのがその理由。一見、2次電池などHVのユニットが収容しやすいように見えるが、「十分な室内スペースや使い勝手を確保しながら、電池を納めるのは実は難しい」と言う。
例えば、今回の新型車に採用された3列目シートの床下収納などは、電池の収容スペースの確保と相反すると、伊東社長は見る。HVとなって燃費性能が大幅に向上したからといって「それだけで受け入れていただけるか……」。このクラスのミニバンへのHV展開は大きな宿題となりそうだ。