【東京モーターショー09】三菱 PX-MiEV…SOLID、SAFETY、SIMPLE

自動車 ニューモデル モーターショー
PX-MiEV
PX-MiEV 全 6 枚 拡大写真

三菱自動車が今回の東京モーターショーに出品する『PX-MiEV』コンセプト。このエクステリアのデザインコンセプトはSOLID(ソリッド)、SAFETY(セーフティ)、SIMPLE(シンプル)というキーワードである。

「プラグインハイブリッドのクロスオーバーということでまず思ったのが、従来のSUVのタフネスを強調するデザインではなくて、より環境に適した形状にしていこうということ」とはデザイン本部東京デザインスタジオの阿部浩行さん。

「より塊り感のある形作りということと、その塊りから安全感を強調していきたい。なおかつ、余分な線は少しでも廃してシンプルな方向で見せて行こう、と。それが結果として空力的にも効果を生むかもしれません」と話す。

PX-MiEVのデザインの大きな特徴は、フロントのウィンカーからリアコンビに向かって流れるプレスラインだ。

「今回ベルトラインを上げて、グラスエリアをかなり少なくしています。ベルトラインを上げたことによって、サイド面の面積が増える。そこを単一の面でやろうとすると相当間延びして、豆タンクみたいな感じになってしまう。動きを持たせたいこともあって、キャラクターラインを入れました。あれを入れることによってボディ側面の高さ方向のバランスがとれるのです」

「このラインは一度上がってリアのホイールカットの前あたりから少し下がり気味にしてテールレンズにつなげている。そして、レンズにも折れが走っていてそのまま下へまわっている。そこに出来るだけ角を作って空力的効果も促しているのです」と、デザインだけではなく空力にも配慮していると阿部さんはいう。

「ただし、空力はセオリーがあり、造形で自由なことは出来ないので、バランスをとりながらデザインしています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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