【レクサス HS250h 試乗】17インチ+ノーマル脚がベスト…河村康彦

試乗記 国産車
HS250h
HS250h 全 2 枚 拡大写真
日本でのレクサス車初の前輪駆動モデルにして、やはり日本でのレクサス車初の4気筒エンジン搭載車。

そんなこのモデルは、「『IS』と並んでレクサスブランドへの入り口を大きく広げたい」という思いから開発された1台であるという。ならばなおの事、発売直後にトヨタブランドの兄弟車を投入というのはどうしたものか。あくまでもスクープ情報だが、そんなトヨタ版は、『HS250h』とほぼ同じ基本性能で価格はグンと低いとの事。自分だったら購入直後にそんなものが登場しちゃったら、やっぱり何となく裏切られたような気がすると思うんだけどナ…。

と、のっけからちょっと注文を付けたくなったものの、走りの質感はやはり『プリウス』などより1ランク上質という実感はある。エンジン始動時の静粛性の高さはこちらが上だし、感じる加速力もこちらが勝る。フットワークの仕上がりは17インチシューズ+ノーマル脚の仕様が最上位で、見た目上から18インチを選びたいのであれば、その際はノーマル脚ではなく「バージョンS」に用意される専用チューニング仕様の方が、継ぎ目乗り越え時のショック等の減衰に優れてよりスッキリとしている印象。

「どっちがフロントか」とメリハリに欠ける(?)エクステリアに比べると、手前にリモートタッチを配した特徴的デザインのセンターパネルを持つインテリアの方が『華』がありそう。

惜しいのは、付け根付近が太く前進したAピラーによる死角が常時運転視界に入り込んで気になる事。ワイパーの作動がせわしなく感じられるのは、アームが長いので先端付近の動きが早いからか。それにしても、このクラスでプレミアムを謳うモデルならば、もはやパーキングブレーキは電動化をするのが当たり前でしょ!?


■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ランクル250の対抗馬?」三菱の次期『パジェロスポーツ』は日本市場復活なるか、SNSでは期待の声続々
  2. 『GRスープラ』の後ろ姿が劇的に変わる! LEDテールランプ「Laser Style」が発売
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  5. 「今までのルノー車にはないデザイン」6代目となった新型ルノー『ルーテシア』、ファンの注目は“F1由来”の技術
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る