【東京モーターショー09】日産 ランドグライダー のフェンダーが独立している理由

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ランドグライダー
ランドグライダー 全 6 枚 拡大写真

日産自動車は第41回東京モーターショーに『ランドグライダー』コンセプトを出品する。

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このクルマのカテゴリーについて、「2輪と4輪のどちらか、だいぶ論議がありました。グレーゾーンだと思いますが……」と話すのは、このモデルを日産自動車と共同開発したクリエイティブボックスの高濱修さん。

「いずれにしても、クルマ的な安心感として乗員の包まれ感は出そうとしました。具体的にいうとフェンダーです。通常この手のクルマだとサイクルフェンダーとなりがちですが、あえてそれを使わないでしっかり感や踏ん張った感じを出そうと、大きめのフェンダーを採用しました」

「走行中のフェンダーはリーンする車体と連動して動いていますが、それが生き物感につながりました。『PIVO2』のデザインは“ロボテック”といっていましたが、ランドグライダーは“ロバイオテック”、ロボットにバイオ、生き物的な要素を与えることができたかなと思います」。PIVO2もクリエイティブボックスとの共同開発だ。

それでは、なぜフェンダーを独立させているか。「フェンダーが動くとアピールポイントになります。そしてデザイン表現として、インテグレートしたものではなく、外殻というか、シールドや鎧が内部を覆っているような表現を意識しています」という。

さらに「あえてちょっとずれている感を出しています。リアのボディが人体の後頭部のように出っ張っていますが、その部分の柔らかそうなコクーンのようなデザインに対して、外側が鎧、硬いものに覆われているという見せ方をしています。グレーの部分は柔らかいところ、水色のボディ色は硬いところ。柔らかい内側に対して、硬い外側という考え方です」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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