【ATTT09】日本ユニシス…EVへの不安をなくすことが第一

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日本ユニシスの充電スタンド
日本ユニシスの充電スタンド 全 9 枚 拡大写真

充電インフラシステムを開発する日本ユニシスは、実際に青森県や千葉県佐倉市、大阪府などで実証実験として稼働している充電スタンドを展示、充電スタンドとデータセンターを結ぶICTサービス「スマート・オアシス」を紹介する。

同社は、充電スタンドとデータセンターを通信ネットワークで結び「個人認証」、「課金・決済」だけでなく充電器の利用状況や履歴、位置情報などを提供する通信とITを結ぶICTサービス「スマート・オアシス」の普及を進めている。普通充電を利用するため、急速充電に比べ導入コストが安いこと、EV以外の電動バイクや移動販売車なども利用できることもメリットだとしている。

今回展示された充電スタンドは実際にデータセンターと通信を行う事ができ、ICカード認証から充電、課金、充電完了までの一連の操作を間近で見る事ができる。

充電する際にはまず充電スタンドの利用したい給電口を選び(左右2口)、センサーにICカードをかざす。データセンターでの認証の後、コンセントのカバーがロック解除され充電が可能になる、という流れだ。差し込み方が不安定だと充電は開始されず、また充電中はカバーが再度ロックされいたずらを防止するなど安全面にも配慮している。ちなみに現在ICカードは「FeliCa」、関西で利用されている「PiTaPa」に対応している。

このほか、インターネットを利用し実際に設置されている充電器の利用状況、位置をリアルタイムで知ることができるシステムのデモンストレーションも実施。現在はまだテスト段階とのことだが、将来はPCや携帯だけでなく、カーナビからも充電スタンド情報を検索できるよう開発を進めているとのこと。

EVの普及には航続距離、充電インフラの充実が不可欠とされている。同社は、「充電スタンドがどこで、いつ利用できるかを常にユーザーに提供することで、EV利用に対する不安をなくすことが第一」としてスマート・オアシスの展開を促進させる方針だ。

《宮崎壮人》

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