【東京モーターショー09】EVの魅力を高める…日産 ランドグライダー

自動車 ニューモデル モーターショー
フーガ新型
フーガ新型 全 6 枚 拡大写真

日産自動車が第41回東京モーターショーに出品する『ランドグライダー』コンセプトはゼロエミッションの電気自動車である。

【画像全6枚】

「ゼロエミッション・ファミリーとしての眼つきだとか、充電口がフロントウィンドウの下にあるように、日産EVの充電口は前です、と統一感を持たせています」と話すのは、ランドグライダーを日産自動車と共同開発したクリエイティブボックスの高濱修さん。充電口がフロントにある理由は、ドライバーが充電しているのを忘れてコード(ケーブル)を引っ張って発車してしまわないための気遣い。

ランドグライダーは、電気自動車ということとコーナリング時にリーンするという特徴を持っている。「ひとつはEVでミニマムなクルマを作る。小さい車をただEV化するのではなくて、どうやったら必然性ができるか。そしてエコだけではなく、走ってエモーショナルにならないか、ということで幅の狭いクルマにした」という。

「EVであることで充電などのデメリットが出てくるが、それ以上の魅力として、リーンすることでのアクティブな反応など、クルマの動きを人間の運動の感覚に近づける。それとトレッドが狭いので、車体が傾くことで遠心力と釣り合うようにもしています。つまりEVとしての魅力を高めるためにリーンさせているということです。EVというとエコ、というのではなく、そろそろEVでも楽しさを追求してもいいのではと考えています」

また、新たな技術として「このクルマは床下から非接触で充電しようとしています。そのタイムスパンが『リーフ』に比べてもう少し先(将来)を見てはいます。現在、停止状態での非接触充電はかなりできるようになってきています」という。

「このクルマは小さいので、EV化することで小さいことが活きています。重量が軽くなり、航続距離が長くなる。エンジンを電気に置き換えたというよりも、こういう形でミニマムなクルマを作ると、EVのメリットがもっと出てくると思います」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. 「マジで来ちゃった!」中国ミニバンの日本導入発表に、SNSでは驚きの声「よく作り込んでる」「加速がすごい」など話題に
  4. 日産『ルークス』新型、1か月で受注1万1000台突破…約8割が「ハイウェイスター」選択
  5. 「大ヒットの予感」トヨタが“小さいランクル”初公開! SNSでは「男心をくすぐる」「日本でも扱いやすそう」と期待のコメント続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る