【東京モーターショー09】こうなっていたのか! 中身を公開したレクサス LFA

自動車 ニューモデル モーターショー
レクサスLFA
レクサスLFA 全 9 枚 拡大写真

東京モーターショーのレクサスブースには『LFA』の実車展示のほか、壁面にシャーシのカットモデルがディスプレイされている。

【画像全9枚】

それを見て感じるのは、まずエンジンの美しさ、低さだろう。ファンネルが10個並び、その中に10個のバタフライ式スロットルバルブが並ぶのは、まるでレーシングエンジン。72度のVバンクでドライサンプというスペックも高出力高回転型とコンパクトでエンジン高を抑えるためのもの。開発中のスクープでミッドシップと間違えられたほどボンネットが低いのは、このためだ。

フロントのサブフレームはアルミ、キャビンはカーボンファイバーでバスタブ状に作られているようだ。サスペンションの各アームはアルミ鍛造製。フロントは3リンク、リヤは5リンク式。前後に別体のガス室をもつダンパーが奢られている。マフラーはチタン製だという。

駆動系はシングルプレートの乾式クラッチで、トランスアクスル式のトランスミッションはトリプルコーンシンクロのMTだ。

パドルシフトによる電子制御のMT、ということはF1マシンのトランスミッションに近いのでは……、そう思ってトヨタ自動車エンジンプロジェクト推進室の岡本さんに尋ねてみると、やはりエンジンと合わせて駆動系へのF1からのフィードバックはかなり多いそうだ。

それでいて環境性能にも配慮しているのが最新のスーパースポーツらしい。アイドリング時は片バンクを休止させることで排ガスの発生を抑えるという。このクルマのオーナーはガソリン代など気にならないかもしれないが、地球温暖化や大気汚染を考慮した特性は歓迎されるハズ。

ボンネットの下には巨大なサージタンクが収まるが、これもクラッシャブルゾーンとして活用し、ポップアップフードに代わる働きをもたせているという。

ここまで見せていいの? と思うほど中身を公開したLFA。それはレクサスとしての自信と、すでに市販直前にまで完成度が高まっていることの証明だ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. トヨタ『RAV4』新型、ジェイテクトの協調操舵技術「Pairdriver」初搭載
  4. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  5. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る